捕まった?~Come back HAPPY④
今日は午後からお休みをいただいたので、この時間に一つ更新(^^)
2023年6月12日(月)
HAPPYが逃亡して3日目。
この日は、まず、HAPPYが気に入っていた布や家族の服をかけて中が見えないようにした捕獲器を、昨日隠れていた学校の隙間の近くと、家のベランダに仕掛けました。
「きっと2~3日もしたら帰ってくるだろう」
このような捕獲器に頼らなければならないこと、朝早くから探し回っても姿が見つけられないこと、昨日の一目散に逃げ出した姿を思いだし、この「どうせすぐ戻って来るさ」という自信が揺らいできました。
この日は、私は仕事なので、妻がチラシを持って、歩ける範囲を回っていました。
郵便局等の人が集まる事務所や、2件しかないお店。
ここでは玄関や店内にチラシを貼っていただき、またお客さんが持って行けるよう余分においていただくことができました。
また、宅配便のドライバーさんや、1日数本の路線バスの運転手さん、ハイヤーの運転手さんなどにも声をかけると
「スピード落として周り気にしながら走るよ」
と言ってくださっていたそうです。
お店においたチラシも効果があったようで、チラシを見て持って帰る方もいらしたようです。
そして、注意して自宅近辺を探していただいていたことが、後に聞き込みに歩いた際にわかりました。
また、迷子になった猫が家に向かいやすいように行う定番として、
ふだん使用していたHAPPYの匂いがついた猫砂を、前日にHAPPYがいた場所から点々と家までたどれるように置き砂してみました。
また、あちこちに置きエサも置いてみました。
「ここ猫がいる!」
と置き砂の匂いをかぎつけたのでしょうか。
夕方になって、野生の痩せた野生のキツネが、置き砂をたどるようにわが家のベランダに現れたのです。
これがまた、ずいぶんと人慣れしているようで、私の姿を見ると寄って来ようとします。様子を見に来てくださったわーこさんやカズさんも一緒になって追い払っても、遠くまで逃げようとしません。
ちょうど人が届かない程度のところまで離れ、また寄って来ようとします。
とりあえず、なんとか追い払い、夕方の捜索に向かいます。
10㎞ほど歩いて帰り、夕食を食べていると、ベランダに仕掛けた捕獲器から、何やらカタカタとした音が聞こえてくるではありませんか。
「あ、やっぱりHAPPY帰ってきたか!」
と急いで中をのぞき込むと、捕獲器に巻いた布や服の合間から白い足や白い胸あたりが見え隠れしています。
「やっぱりHAPPYか!」
正面に回って、よくよく中を見ると。。。
捕獲器の中で暴れていたのは、地域のボス野良猫ぱっつんの姿。
「長年野良猫してるのに、こんなに簡単に捕まってしまうものなのか?」
このぱっつんも確かに以前からたまに姿を見せることはありましたが、この日は、おそらく猫砂に誘われてここまで出てきたのでしょう。
捕獲器の入り口を開けると、さすがに人慣れしているぱっつんも、急いで裏の畑へと逃げていきました。
「HAPPYは、こんなキツネやぱっつんがうろついてる中を無事に過ごせているのかなぁ」
それだけが心配の種です。
なんといっても、姿を現してくれないことには生存確認もできないのですから。
さて、この置き砂ですが、これだけ読んだら、
「よけいな動物まで呼び込んじゃってかえってよくないんじゃない?」
と思われるかもしれませんね。
しかし、後からわかるのですが、この置き砂があったおかげでHAPPYは、常にこの置き砂を確かめられるあたりを離れずにいてくれたのです。
続く
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