救急車半減のわけ

昨日のNHKスペシャル。あの延命の判断を救急の現場でしてたら救急医も家族も大変ですよね〜。だからこそ在宅医・かかりつけ医の普段からの声かけとか関わり方が大事なんだと思います。

だけど、普段の診療で関係性や信頼関係まで持っていくのは時間かかるし…ま、診療で忙しい医師にとっては正直面倒なだけでしょう(正直僕もよく思います)。

ただ、「夕張で救急車が半減した」その裏にはそういう「患者・家族との信頼関係」という過程が隠れてるんですよね、実は。村上先生や永森先生が各家庭を回って築いた信頼関係。救急や病院で「延命か自然か」って説明するのとはまた別の関わりなんですよね。なかなかそこは理解されないところかもですね。

ま、この関わりは別に医師でなくても(医師でない方が?)いいわけで、ケアニンのみなさんとか、ある意味ご近所の皆さんとかの方がいいかもです。そうした人間関係にネットワークから構築することこそ、地域課題への取り組みとして最短距離なんじゃないかと。

そうやって地域がどんどんつながって包容力が増していけば、救急車も急性期病院も精神病院も「駆け込み寺」的な使用がどんどん減って、みんながハッピーになれると思うんですけどね〜。←これが、「きずな貯金」「市民の意識改革」「生活を支える医療」の夕張モデル、です。

夕張に育ててもらった医師・医療経済ジャーナリスト。元夕張市立診療所院長として財政破綻・病院閉鎖の前後の夕張を研究。医局所属経験無し。医療は貧富の差なく誰にでも公平に提供されるべき「社会的共通資本」である!が信念なので基本的に情報は無償提供します。(サポートは大歓迎!^^)