見出し画像

アフリカゾウはヒトの5倍!

何がヒトの5倍?
においを認識する遺伝子、嗅覚受容体。これによって脳がにおいを認識します。
単純にその数が多ければにおいがたくさんわかると想像できます。1つの受容体につき1つのにおいが認識されるわけではないので、単純に数が多ければにおいがよくわかるとは言えません。しかし、多ければよくわかるだろうと想像はできます。

ヒトを含む13種類の有胎盤類のなかで、最強の数の嗅覚受容体を持つのは、「アフリカゾウ」。アフリカゾウは約2000個の嗅覚受容体を持っています。
 体の大きさに比例するの?と思いがちですが、そうでもなさそうです。ウシ(約1200)、ウマ(約1100)に続き、マウス(約1100)、ラット(約1200)です。
ちなみにヒトは、約400個の嗅覚受容体を持っています。 *1

これらの発表は、2014年、東京大学大学院農学生命科学研究科・ERATO 東原化学感覚シグナルプロジェクトの新村芳人特任准教授、東原和成教授たちの研究グループの発表です。
マウスやラットと嗅覚受容体の数は、ヒトの約3倍!嗅覚受容体の数だけで戦うとヒトは負けてしまいますね。

体が小さくても特性を活かすと、マウスやラットもヒトより有意になる。
自分の特性を見つけ出すことは大事ですね。
もっと小さくてもヒトより優れた生きものがいるのですが、また今度・・・・・・。


*1 Niimura Y, Matsui A, Touhara K. Extreme expansion of the olfactory receptor
gene repertoire in African elephants and evolutionary dynamics of orthologous gene groups in 13 placental mammals. Genome Res. 2014 Sep;24(9):1485-96.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?