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勉強を「あえて少し残して切り上げる」

時間がない社会人の勉強には、例えば、通勤電車に乗っている間の時間など、細切れの時間の活用こそが肝であるのは周知のとおりですが、細切れの勉強を補足するものに、「ツァイガルニク効果」というものがあります。これは、人間は中断されることによって関心が持続するというものです。連続ドラマや、途中まで無料で読める漫画などがそうです。「あああああ!!!!続きが気になって仕方がない!!!!」というやつです。誰もが経験ありますよね?これを勉強に活用することができます。

要は、キリが良いところまでやって終えてしまいたくなる所を、「あえて少し残して切り上げる」ということです。キッチリした性格の人ほど、キリの良いところまで片付けておきたくなると思うのですが、キリの良いところで終わっていると、そこで一旦気持ち的に終わってしまって、間が空いてしまうような経験ってありますよね。それを、あえて中途半端なところで止めておくことで、次回に着手しやすくなるのです。

そもそも人間は弱く怠惰な生き物で、続けるのが苦手な生き物です。ですのでこのように、「勉強を続けるお膳立てをあの手この手で自分に繰り出し続ける」ことは効果的です。

僕が運営している勉強カフェも、たとえば休日のまとまった時間が取れた時にだけ使おうとすると、億劫になって足が遠のくことになりがちです。それを防ぐには、仕事帰りの30分、1時間集中する。休日も朝のうちに2時間集中して終わらせてしまい、午後は他のことに自由に使う。そういう使い方をしている人は賢いな〜と思います。

週に1,2日まとまった時間勉強するのと、勉強する時間を毎日少しでもとり続けるのでは、後者のほうが効果的だということです。小さな積み重ねが大きな成果に繋がる日がきっときます。

なので、「勉強をあえて少し残して切り上げる」。最初は中途半端で気持ち悪いと感じると思いますが、あえて残す。次の日、その中途半端分をまずはさくっと片付けよう。ちなみに下の記事にあるように、始めてしまえば勉強するハードルがグッと下がります。

きっちりキリが良いところで終えるのは完璧主義的考え方です。本当はキリなんて良くなくても何の問題もない。毎日無理なく続けることのほうが重要ですので、「勉強をあえて少し残して切り上げる」ぜひお試しあれ。