見出し画像

拝啓。コオロギが美味しい季節になりましたね。

この度、都内中心地で「ひたすら虫を探す会」を開催する運びとなりました。集合は13時。夕食の内容は指定しておりますのでご承知おき下さい。ご参加の程よろしくお願い致します。敬具。

こんにちは、昼杉です。

東京遠征してきた。こちとら限界田舎から出てきたもんでね、もう全部が新鮮なのよ。地元はね、その辺に歩いてる人みんな半袖短パンだし、友達に好きな子を教えれば翌日には隣のオバサンも知ってるし、ガストに行けば同級生と100パー出くわして最悪だし、なにが言いたいかっていうと、せっかくの都会なんだから食事に命を懸けているわけですよ。

昼飯はソフトクリームで済まし、午後は観察会で愉快な面々とひたすら虫を追いかけ回す、麦わら帽子の少年のような一日を過ごし舞台は夕飯へ。


ANTCICADA(アントシカダ)さん
(東京都中央区日本橋馬喰町2丁目4−6)

一本入ったビルの1階にひっそりと佇むこちら、
「食は作業ではない、冒険だ。」のコンセプトをもとに
地球のありとあらゆる恵みを探求する壮絶なお店です。

コオロギラーメン(税込1100円)

待望のコオロギラーメンを頂きました!

めっっっちゃ、美味い。


コオロギ160匹分
の出汁を詰め込んだ珠玉の一杯。160匹て。甲殻類のような香ばしさに、奥深い苦みがアクセントになった、どこまでも旨味の広がる味わい。

ムシの味ってよく海老に例えられるけど、確かに似てる、けど違う。苦さと渋さかな。でも全然悪いことじゃないのよ、コーヒーも美味しく飲めてるわけだし。いやぁ難しい。甘酸っぱい林檎とイチゴの違いを説明できないようなもん。もう食ってくれ!何に似てるとかじゃなくて、コオロギという1つの食材をラーメンとして昇華しているこの一杯を味わってくれ!!!

「この出汁、俺なんすよ」どこからともなく声が聞こえた。添えてあるコオロギの素揚げである。口に運ぶと思わず踊りたくなるようなサクッとした心地のよい食感。そして春先の雪のようなくちどけの良さ。

昆虫食の難点は口触りだと昼杉は語る。外骨格ゆえか、飲み込んだあとに残る "殻が残ってる感"。食後になんかゴワゴワするやつ。こちらのコオロギさんはすぐいなくなる。虫取り中のでっかいバッタくらいすぐいなくなる。くちどけ良さと塩味の具合、食欲増進効果。もう全ての前菜がコオロギに置き換わる未来しか見えない。

タガメハイボール(税込800円)。爽やかで飲み口が良い。
アメリカナマズのタコス。しっとりあっさりで食べやすい白身。

オシャレな店内にくわえて、食材として輝きを放つ昆虫たちのビジュアルと洗練された味わい。ただひたすら圧倒と感動を繰りかえした一夜でした!ごちそうさまです!

コース料理の提供もしているらしいので次回も楽しみ。ラーメンの提供は日曜日のみのようです。HP等をチェックしてください。


2023年12月2日追記

一緒に食べに行ったYoutuber・うごめ紀さんがANTCICADAさんの動画を投稿されたのですが、動画内で写真を使って頂きました!ありがとうございます!国産トリュフを使った最先端の昆虫食が開発されていく瞬間をカメラに捉えた衝撃のドキュメンタリーなので、ぜひご覧ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?