見出し画像

【健康・福祉】「Deathフェス」に参加! Death TECHとこれからの生き方とは

夜でもヒルタです。私は、「しあわせな+1時間を 岡崎市」をキーメッセージに、岡崎市を「子育て・福祉・産業・まちづくり」において「日本全国のモデルになるまち」目指して活動しています。
家族との時間・学び直し・まちづくり活動・趣味や休息等……つまり、自分自身が本当にやりたいことができる時間が、「しあわせ」につながると信じています。20年、30年先の岡崎市の未来をともにつくる。

私、ひるた浩一郎は、東京出張があったため2024年4月14日(日)…「よい死の日」に渋谷ヒカリエにて開催「Deathフェス」(デスフェス)に参加してきました。

なかなか興味深いテーマでした。

◯ Deathフェス(デスフェス)とは

タブー視されている「死」について『“まじめに、真剣に、そして楽しく!”』捉えるイベントです。

Deathフェス公式サイトから引用すると……

9月1日は「防災の日」。社会をあげて防災訓練をし、各家庭が備蓄を見直すように、4月14日を「よい死の日」として定着させ、誰もが自分の生と死を見直す日にしたい。自分の備えを見直したり、人生について考えたり、家族や友人と話したりする。そんなきっかけになるように、Deathフェスを定番イベントとして育てていくことを目的として設立されました。

毎年4月14日(よい死の日)の前後には、Deathフェス賛同団体・事業者による「持ち寄り」スタイルのイベントを全国各地で開催し、Deathフェスのムーブメントの輪を渋谷から全国に広げていきます。

Deathフェス

少子高齢化社会である日本において「死」の機会がますます増加します。

生も死もウェルビーイングに」といったメッセージは今の時代、そして、これからの時代にも考えていかなければいけないテーマだと感じました。


様々なトークやワークショップも開催されていました。

◯ 展示や体験型の「死」

Deathフェスでは様々な展示もされていました。

まるでウェディングドレスのような死に装束の展示があったり。

納棺体験として畳の材料として使われる「い草」の棺があったり。

「火葬」以外の方法の紹介もありました。

人だけではなく「ペット」の死のあり方についても展示がされていました。

生き方だけではなく、死んだ後についての取り組みが色々とあることを感じました。

「火葬とか古い! 今のトレンドはこれ!」といった意図のある展示ではなく、「こういうやり方も今後あるよね」といった選択肢を広げる機会につながっていると感じました。

◯ ギャルと考える「死」

ギャル式ブレストで「老い」や「死」を捉え直す」ワークショップも開催されていました。ワークショップ参加者には様々なギャルが!

ワークショップの後半を見学できたんですけど、空気感がめちゃくちゃ良かった。安全安心な空気づくりってワークショップをする時にはとても重要なんです。良いアイデアは良い空気感から。

私もプロのワークショップデザイナーとして、様々なワークショップやセミナーをデザインやファシリテーターを行っていますが、「空気づくり」を一番重要視しています。

ギャルマインド」を持った方々が「それなー!」「アゲー!」と良い空気感……「肯定する空気」ができていて、こういう作り方もあるのか!!!と感動しました。

「ギャル式ブレスト」が日経ビジネスでも記事になっていることを知りました。うーーーん、すごい…!


新しいビジネスや考えはスーツを着て、会議室に座っていたら出てきませんからね。新しい文化やこれまでと違った考えを取り入れること、そして、安全安心な空気感が大事。

◯ あなたは死んだ後、「復活」したいですか?

D.E.A.D(Digital Employment After Death)についての投票結果がとても興味深かったです。

近年テクノロジーの発達により、個人データを利用して、故人を擬似的に復活させることが可能となりました。

故人の発言を学習してAIのキャラクターを生成したり、Deepfake と呼ばれる顔画像を学習して故人の顔と差し替えるなど、ともすれば肖像権を侵害してしまうような表現も可能になり、倫理観の面などから多くの議論を巻き起こしています。*参考事例

私たちはこの状況を「D.E.A.D.(Digital Employment After Death = 死後デジタル労働)」と名付けました。

この人類初の状況に対して、死後の個人データ保護や肖像権に関する法制度や社会環境はまだ整っていません。

D.E.A.D(Digital Employment After Death)

「死後デジタル労働」について「NO」と回答する方のほうが少しだけですが、多かったんです。

「死後デジタル労働」、あなたはどうおもいますか?

「死後デジタル労働」ってなに?って思われる方も多いかもしれません。

例えば……「デジタルヒューマン」として「復活」することは、いまは有名人が多いです。美空ひばりさんがAIで「復活」し、歌声を披露したことは記憶に新しいです。

出川哲朗さんの「死者」とのトークも可能になっています。

2016年には、韓国で幼くして亡くなった娘との再会を果たす母親の様子もドキュメンタリーとして放送されました。感動的であり切なさを感じるけれども、悲しみから一歩踏み出すためには必要だったと語られていた記憶があります。

「もう一度、会いたい」「もう一度、話をしたい」こうした想いは古今東西であったものです。これまでも様々な映画や小説でも描かれてきました。

それくらいファンタジーであり、SF要素の強かったものが、デジタルを活用し、実現しようとしています。すごく良いなとおもう反面、ちょっと怖いなとも感じます。

実際に、私も祖父母が亡くなっているのですが、もう一度会いたいなと思うときもあります。祖父母については80歳も超えた大往生だと私も認識しているので、「また話ができたらなー」くらいの割り切りというか納得をしています。

しかし、もし万が一、パートナーや自分の子どもだった場合……デジタルヒューマンとして「復活」した場合に、想像もつかないほど依存しまうんじゃないかとも感じます。

私は精神科医ではないため、これが精神に良い影響を与えるのか、悪い影響を与えるのかはわかりません。「乗り越える」方法のひとつなのかもしれないとも感じますが、一方で「受け入れる」時間がこれまで以上に必要になってしまうのかもしれない、と。

デジタルヒューマンについては、アーサー・C・クラークの言葉を思い出しました。

十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない

アーサー・C・クラーク:クラークの三原則

まるで、魔法だ。

◯ Death TECHとこれから

デジタルヒューマンによる死後の「復活」をはじめ、Death TECH分野は今後ますますAIやデジタル活用が進むにつれて進歩していきます

デジタルヒューマン的なもうちょっと先の未来の話ばかりではありません。

「終活」に係るものをデジタル化する、テクノロジーを活用しわかりやすくしていくことでもあります。もうちょっと身近なところでいえば「エンディングノート」のアプリ化やデジタル化もDeath TECHのひとつです。

ライフエンディング領域についてわかりやすくまとめられたnoteがありましたので、ご参考ください。

生物はいつか死にます。

自治体でも「おくやみコーナー | おくやみワンストップ」として煩雑な手続きをもっと簡単に進められるような仕組みが広がってきています。

有名どころでは松阪市(三重県)の「おくやみワンストップ」があります。

ビジネスだけではなく、行政手続きにおいても「死」に関する取り組みはもっとできるはずです。

◯ 答えはない、考え続ける機会としてのDeathフェス

今回、Deathフェスにいき、こうしてnoteにまとめるなかで自分自身でも様々な考えを巡らすことができました。

あらためてデジタルヒューマンの取り組みやDeath TECH分野について倫理観も含めて考えていく必要があると。

私も、いつかは、死にます。200年後には、いま生きている人は誰もいない。だからこそ、いまを精一杯生きる。

また、人類は遺せるものはDNA・遺伝子だけではありません。私達は「meme(ミーム)/文化的遺伝子」を遺していけるんです。

memeの事例としては、例えば、シェイクスピアの死後500年経過していますが、いまだに彼の作品は愛され続けています。いまだに演じられ続けています。彼の想いや作品が引き継がれているわけです。

リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子(The Selfish Gene)』を大学時代に読んでからずっとこの考えが好きです。

Deathフェスに参加し、すごく良かったなと感じました。

絶対的で、唯一な答えがあるわけではありません。しかし、「死」をタブー視せず、考え続けることが大事なんだとも感じました。

死は生の対極としてではなくその一部として存在している

村上春樹『ノルウェイの森』

さぁ、共創だ!



◯ 【岡崎市政への挑戦】ひるた浩一郎が岡崎市の新しい若きリーダーへ、意向表明の記者会見を実施(2023年10月6日)

岡崎市の新しい若きリーダーとして、岡崎市政へ挑戦します。

岡崎市長選に35歳元市職員、昼田さん出馬へ デジタル化に意欲‐中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/774644

過去か、未来か、どちらをあなたは選びますか。

市長が変われば、市役所が変わる。
市役所が変われば、まちが変わる。
まちが変われば、未来が変わる。

岡崎市の未来をともにつくっていきましょう!

記者会見の動画や想いをまとめています。ぜひ、ご覧いただき、あなたの声を聴かせてください。

サポートありがとうございます! プレッシャーいただけたと感じてがんばっていきます!!