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食と食べる人をつなげる人たち

東京で、ひとつの食材と生産者の想いを伝える場所に2ヶ所行った。

1軒目は、渋谷にお店を構える"かつお食堂"。

かつおを愛している"かつおちゃん"が店主さん。
いろんな地域の漁師さんやかつお節をつくっている生産者さんのもとで直接話を聞いて、かつお節になるまでの成り立ちを伝えながら目の前でかつお節を削ってごはんにかけて提供してくれるお店。


なんだか棍棒みたいなかつお節をカンナで削って、削りたてでほわほわとしているかつお節がごはんの上にふわっと置かれる。

完全においしいやつ。

一口目はそのままで、次は醤油をかけて。半分くらい食べたら、今度はセットのとろふわな卵皿をかけて玉子丼風にして。
プラスでおいがつお(かつお節の追加)をしてくれたので、もう少しほわほわしているかつお節を楽しめた。

いたるところにかつおグッズ。

前に店を出していた場所から移転して10日くらいしか経ってないことや待ち人が多いこと、取材が入ってたこともあって、話しかけられなかったのだけど…。
食を通してまっすぐにかつおの魅力を伝えているかつおちゃんの姿にただただ感動した。


ふたつめは、表参道にある"KOFFEE MAMEYA"にて、自分の好みに合うコーヒーのカウンセリング。


ここはお客さんひとりひとりときちんと話をして、その人に合うコーヒーを提供しているお店。
なので、すぐにコーヒーは出てこない。
私もなんだかんだで20〜30分は話していたような気がする。
バリスタの方々が白衣着てて、ほんとにカウンセリングっぽかった。

はじめてだからあんまり勝手がわかってなかったし、そもそもコーヒーの知識がないので単純に酸味が苦手なことを伝えた。
そしたら、なんで酸味が苦手な人に多い理由を話してくれて、勧められたコーヒーは実は少しだけ酸味が隠れてるけど酸味嫌いでも入っていきやすいお豆。
飲みやすくて、するすると飲んでいた。

何種類か試し飲みをして酸味の違いを感じ取ってから、きちんと飲むコーヒーを選ぶ。

コーヒーに詳しい人からの質問であればそれに答えるけど、どちらかといえばビギナーにコーヒーを知ってもらって入りやすくなる、コーヒーの世界への"入り口"としての役割をしているそう。

自分に合う1杯のコーヒー、お豆を提供するまでに20〜30分以上かけているすごさ。
はじめての体験で、ただただ感動した。

生産者側視点で見ると、自分たちがつくったものを別の形に変換して伝えてくれる人がいるというのはありがたくて、めちゃくちゃうれしい。

これぞ愛だね。

私の友達でいうと、1年半前に知り合ったちゃっきーさんがそう。
うちの職場見学して牡蠣を食べたその後、東京で3回イベントをやっていろんな人たちに牡蠣を提供しながら話してくれた。

全部に共通しているのはつくっているものと人との縁を繋ぐ、"入り口"役ということ。
生産者側の想いやものに対して共感して、伝えたいものに対して惚れ込んで丁寧に伝えていくか。

ここにすごく興味がある。


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