見出し画像

Little Glee Monster 『ちょ待って!』ボーカルレビュー

リトグリのニューアルバム「UNLOCK!」の中の楽曲『ちょ待って!』のmvが先日、公開されました。
これについての簡単なボーカルレビューを公開します。
どなたでも最後まで読めますので、もし、記事内容が気に入られた場合は、好きマーク💗やシェアをして頂けると、筆者は泣いて喜びます。
また、Radiotalkの方でも、リトグリの歌声の魅力について、配信していますので、そちらも併せて聞いてみてください。

ちょ待って!と言いたくなるぐらいのヤバさ


あー、この曲は、まともにレビューする以前に、単純に「いい!」
全く、ファン目線になり下がってしまうぐらい、いいのです 笑

と書いてしまえば、私の仕事は終わりだから、ちょっとヤバい。
しかし、「いい!」としか言いようのない曲なのです。

リトグリの歴代の曲の中で、私が文句なしに楽しめるのは、コカコーラとタイアップした『世界はあなたに笑いかけている』です。
この曲は、文句なかった。
何が文句ないと言えば、単純に「楽しめた」
聴く人が何も思わなくても、ただ単純に楽しめる。
もちろん、ちゃんとどこがいいのか、ハーモニーがどうなっているのか、誰の声がいいのか、きちんと系統立てて話すことは出来る。
でも、それ以前に文句なく良かった。
この「文句なくいい!」が音楽にはどれだけ大事なのか。
そんな楽曲に出会えることは、本当に少ない。
そして、それはアーティスト側にも言えること。
そんな楽曲に出会えたアーティストは幸せなのです。
今回の曲『ちょ待って!』には、そんな要素があると感じます。

新生リトグリならではの明るさ

リトグリは、2023年から新体制で本格始動をしました。現在の6人体制になったのです。
旧メンバー3人に対し、同じ数の3人が新メンバーに入り、加入当時は、いずれも10代後半で、旧体制との1番の違いは、メンバーの声質の違いでした。
この声質の違いについての詳細記事は、以前、出したことがありますが、簡単に言えば、ビブラートの声質を持っているメンバーがいた旧サウンドとストレートボイスの声質のメンバーが圧倒的に多い新サウンドとでは、自ずと描き出されるサウンドの種類や楽曲のコンセプトが変わる、ということです。

新旧のサウンドの違いについての記事はこちら

新サウンドの持つ良さは、「明るさ」「軽快感」「透明感」というポップスにはなくてはならない要素が特徴の1つになっている点です。
その軽快感や明るさというものを最大限、今回の楽曲は引き出していると言えるでしょう。
そして、何より、コケティッシュさ。

このコメティッシュという意味は、原語としては「色っぽい」とか「艶めかしい」とかというどちらかと言えば、女性の性的魅力に通じるような意味を持つのですが、現代では、性的ではなく、女性のプラスの魅力として捉えたほめ言葉の一種として捉えられることが多いように思います。
その典型的な例としては、オードリー・ヘプバーンの魅力が挙げられますが、今回の楽曲を聴いた時、先ず、私の頭に浮かんだのが、この「コケティッシュさ」でした。
軽快で明るく、それでいて、非常にコミカル。
これらを見事に彼女達のサウンドが現している、と感じます。
例えば、サラッと歌っているように聞こえるこの曲のメロディーの音程の展開やラップ部分、さらにハモっていく部分など、実は彼女達のように歌おうとすると高度なテクニックを要することを実感する、ということになるのです。

旧サウンドは、どちらかと言えば、重厚で幅や奥行きのあるサウンドだったのに対し、新サウンドは、非常にポップで明るい。
別の言い方をすれば、どっしりとした”静”の旧サウンドに対し、新サウンドは、”動”のサウンドであることが言えます。
そして、その特徴がしっかりと6人体制というスタイルの中で根付いてきたと感じさせるものです。

彼女達のような女性の本格的ボーカルグループは、日本でほぼ存在していません。
彼女達の強みであり、唯一無二の存在になれるのは、ボーカルグループというジャンルでのハーモニーの醍醐味を確立していくことです。
新メンバーは若いだけあって、長足の伸びを見せています。
今後、6人の声の厚みによる本格的ハーモニーがさらに確立されていくことを期待しています。

Radiotalkは、以下から聴けます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?