TOKYO HARAJUKU LAND

分からないが嫌いじゃない。

ぺこ、りゅうちぇる、ぺえ、ゆうたろう・・・。名前かどうかも分からない名前を当たり前のように名乗ったり、ジェンダーにすら無自覚に見える表情で、テレビの中にいま一大勢力を築きつつある彼ら。そしてテレビの中にはいなくとも、彼らのような姿かたちをした若い子は都会を中心に増えているという。

特徴として派手な髪の色や服の色、男の場合は女装ではないが化粧をしていたりする(意外と性格はそれぞれだったりするが)。

もちろん過去にもそうした一部の若い子たちの独特な文化はあった。私の世代が知る限りでも、シノラーやらアムラーやらヤマンバギャルやらあったわけであるが、いまの彼らはなにやら違う気がするのだ。

感覚的なのだが彼らは大人にイジられることを前提としている気がするのである。以前は大人には分からないでしょ?自分が好きならいいよ、というある意味では若者らしく好戦的で、時代に打ち上がる花火だったが、いまの彼らは非好戦的で最初から大人側である気がするのだ。

それは大人に迎合しているとか、若者なのに尖っていないとかいう意味ではない。根底に妙な平和主義というか、きっと分かりあえるはずだという希望のようなものがあるのではないかと思うのである。

彼らは分かりやすく可愛いとかカッコいいとかではなく、自らをかなりキャラクタライズしている。男でも女でもなく、もっと言えば大人でも若者でもない特殊なものになろうとしているようにすら見える。

そんな彼らは私などから見ると、もはやミッキーとか、キティちゃんとか、キキララとかに近い。子供からいい大人にまで愛されるキャラクターとしての姿かたちであり精神性なのだ。

たとえば「HARAJUKU LAND」というテーマパークがあったとして、そこでの人気のあるキャラクターが、「ぺこ」であり「りゅうちぇる」であり「ぺえ」であり「ゆうたろう」なのだと考えると、大人は理解しようとかどうしても理解できぬと苦しむことはない。

だから、オッサンである私も彼らのことが、分からないが嫌いじゃないのである。

#コラム #原宿 #ぺこ #りゅうちぇる

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