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バイオリンでも習おうかと思うんだ

こんにちは。辻村です。
今回は、ある人と話していて、思わず知っちゃいけない秘密を知ってしまったときのお話です。

バイオリンでも習おうかと思うんだ

外資系と言っても星の数ほどあるけれども、たぶんどこの会社でもあるのが、新しい上司(ボス)が来たときの全体の意識あわせのミーティング (All Hands Meeting)とか一人一人のスタッフの面接。ボスにとってみれば初めて一緒に働くスタッフを知るいい機会だし、スタッフにとってみれば、ボスの仕事の進め方とか人となりを知るいい機会。

その当時の私のボスはスタッフの数が多いのに出張の日程があまりとれなかった。連日ぎゅうぎゅうの予定で、最終日はヘトヘトだった。仕事では以前から知っていたけれども、私が初めて彼女と顔を合わせたとき、彼女は疲れ切っていた。型どおりの当たりさわりのない質問をし、今の業務を簡単に説明してくれといった質問が終わったあと、ちょっとカジュアルに聞いてきた。

How are you doing, recently? (最近どう?)

もちろん彼女は、最近仕事はどうかと言うつもりで聞いてきたのだが、いたずら心が出てしまって、私はこういった。

バイオリンでも習おうかと思うんだ。

笑いながら「あまりにもストレスが多いから、バランスを取るのに、バイオリンかカメラかわからないけどはじめようと思っている」と伝えた私を楽しそうに聞いてくれ、少しプライベートな話になり、そして彼女が料理をすることなどを話をした。

以前別の人から料理が上手だと聞いていた私は、彼が「料理が上手だと言っていた」と伝えた。すると彼女は頬を赤らめて言った。

全く、○○ったら。

「あ、付き合ってる」そう感じた私は、しばらく雑談したあと、時間を取ってくれたことに感謝して、席を立った。日本語では「恋愛のアンテナが折れている」と言われた私が気がつくのは何とも皮肉なもんである。

知ってしまった秘密をどうするか

彼女の乙女のような表情ををみて、私は一瞬ほのぼのとしたのだけれども、よく考えたら、二人とも結婚しているのか、はたまた他にパートナーがいるのかを知らない。この秘密は心にそっとしまっておくことにしたのです。

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