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砂漠のブルーズでここまでロックにカッコいいものってありましたっけ 〜 ティスダス『Yamedan』

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TisDass / Yamedan

そいで、ティスダス(ニジェールのトゥアレグ・ギター・バンド)、こっちのほうがもっといいぞっていうのは間違いないとぼくも思うデビュー・アルバム『Yamedan』(2015)のこともちょこっと手短に。くわしいことはbunboniさんのブログをごらんください。

もう1曲目からキルジャテ・ムサ・アルバデのトゥアレグ・ギターが炸裂し、極上の快感。そのまま4曲目らへんまで熱く疾走。特に4「Yhabiti Yamiditine」でのソロなんか、エッジの効いた鋭角な音色でそりゃ激しく燃え上がり、こ〜りゃ相当な聴きものですよ。

そうかと思うと、アクースティック・ギターでの無伴奏弾き語りである5曲目がグッと沈み込むようにとぐろを巻くディープさで、別な意味でめっちゃシビレます。達者なギターの腕前もよくわかる一曲で、これもいいなあ。(砂漠の)カントリー・ブルーズって感じ。ひょっとしたらこれが本作の裏白眉かも。

そしてなんたってラスト10曲目「Adounia」。間違いなくこれがアルバムのクライマックスでしょうね。リーダーの回転ギターがすばらしいだけでなくバンド全体でぐいぐいドライヴするさまは灼熱かつ爽快ですらあって、砂漠のブルーズでここまでロックにカッコいい曲って聴いたことありましたっけ。サイコー!

(written 2022.9.28)

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