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夏の終わり 〜 Cheakbea Boys feat. 1031jp

(3 min read)

Cheakbea Boys feat. 1031jp / End Of Summer

8月26日朝、YouTubeに突如出現したCheakbea Boys feat. 1031jpの曲「End Of Summer」(2022)。1031jpというのが(ぼくには)おなじみのとみーさんで、これは新作なのかな、チークビー・ボーイズという三人組ヒップ・ホップ・ユニット+とみーさんというかたち。メインはチークビー・ボーイズでしょうか。

知らないユニットだったんですが、とみーさんのほうとはずっと前からのおつきあいで、渋谷の小さなライヴ・ハウスでお会いしたこともあるし、音楽活動をずっと見守ってきているんで(なぜなら書く曲と声が好きだから)、そのとみーさんのTwitterでアナウンスされたわけですから、チークビー・ボーイズにも出会うことになりました。

チークビー・ボーイズは東京高円寺が拠点のユニットらしく、_MC björki、_MC I'mSorry、_DJ SATANの三人。そしてこの「エンド・オヴ・サマー」はどうやら高円寺のライヴ・ハウス Club Liner のメモリーにささげられた曲だということです。Club Liner は2019年に閉店していますから、それを終わった夏に喩えノスタルジアを込めた歌にしているんでしょう。

というわけで、「エンド・オヴ・サマー」も2018年にクラブ・ライナーで録音された素材を使い、19年に音を重ね、ミックスとマスタリングは今年終えたばかりでMVも添え、アップロードされたということみたいです。曲はとみーさん、リリックがチークビー・ボーイズととみーさんの共作で、ギターやベースその他楽器はとみーさんによるもの。「えんどおぶさま〜」っていうリフレインを歌うのもとみーさんの声のような。

楽しかったこと、大切なものがなくなってしまった、終わった、けど、その思い出は生きていて、自分のなかでいつでも取り出して愛でることのできるもので、でもいまここにはもはやないんだ 〜 っていうような郷愁というか切ない気分は、生きていればだれだって持つフィーリングですし、ぼくも強く共感できるものですよ。みんなそうでしょう。

そういった意味ではこの「エンド・オヴ・サマー」も普遍的な意味を放っている曲だと言えると思うし、夏が毎年来るように、いまはなくなってしまったものが、また未来にかたちを変えて甦りふたたびめぐってくるっていうことだってあるんじゃないですか。真冬には到底二度と夏なんて来ないんだって感じちゃいますけど。

(written 2022.8.31)

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