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#9 DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール


人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ。

大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。

経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。
その一つが「記憶の配当」だ。
記憶は配当を生み出し、私たちの生活を豊かにしてくれる。

もちろん、老後の備えは必要だ。
だが、老後で何よりも価値が高まるのは思い出だ。
経験への投資が早ければ早いほど、記憶の配当はたくさん手に入る。20代に何かを経験すれば、30代で経験したのに比べて長い期間、記憶の配当を得られ続ける。
とにかく早い段階で経験に投資すべきだ。そうすれば、年齢を重ねるほどに驚くほど多くのリターンが得られる。

金を稼ぐことに費やした年月は二度と返ってこない。
莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金を全て使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。
その時間を取り戻す方法はない。

誤解しないで欲しいのは、私は将来のために貯金すべきではないとは言っていない。必要以上に貯め込むことや、金を使うタイミングが遅すぎるのが問題だと言っているのだ。

年をとると人は金を使わなくなる。

人は皆、遅かれ早かれ死ぬ。最後の数日、数ヶ月を生き延びるのに必要な医療費を貯めるために、人生の貴重な数年間を犠牲にしてまで働きたいと思うだろうか?

「ゼロで死ぬ」とは死ぬタイミングと金を使い切るタイミングが一緒になることを言う。
子供達に与えるべき金を取り分けた後の、残りの「自分のための金」を生きているうちに使い切るべきだ。

「親が財産を分け与えるのは、子供が26~35歳の時が最善」
金を適切に扱えるだけ大人になっているし、金がもたらすメリットを十分に享受できるだけの若さもある。

人生の最大の目標は、収入を増やすことではない。大切なのは、経験とそれらがもたらす永続的な思い出によって、人生を充実させることだ。

あらゆる年代で、健康の改善は人生を改善する。

人生最大の後悔は、「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きれば良かった」が一番多い。
他人が望む人生ではなく、自分の心の赴くままに夢を追い求めれば良かった、と。
二番目に多かったのは、「働きすぎなければ良かった」だ。
多くの人は、働きすぎた結果、子供やパートナーと一緒に時間を過ごせなかったことを後悔しているのだ。

失敗するリスクより、成功によって得られるメリットの方がはるかに大きい状況を「非対称リスク」と呼ぶ。
つまり、デメリットが極めて小さく(あるいは失うものが何もない)、メリットが極めて大きい場合、大胆な行動を取らない方がリスクになるということだ

年を取ると、失うものは増える。成功して得られるものも少なくなる。
リスクを簡単にとれる時期を活かしきれていない人は多い。

今、リスクを取れないなら、いつ取れるのか?
本当にやりたいことを探したいのなら、リスクを取るときがあってもいい。

あなたがどれくらいリスクを取ろうが、どんな大胆な行動に出ようが、一般的にそれは人生の早い段階が良いということだ。若い頃の方が失敗のダメージは少なくて、成功して得られるメリットは大きくなる。

行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない。
大胆な行動を取らず、同じ場所に留まれば、安全に思えるだろう。
だが、それによって何かを失っている可能性にも目を向けるべきだ。
安全な道は歩めるかもしれないが、行動して得られるはずだった経験値を失っている可能性もある。


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