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NewsPicks書店で実感した「インフルエンサーによるキュレーションの強さ」

NewsPicks書店がオープン!

現在東急プラザ銀座の6F「キリコラウンジ」にNewsPicksのポップアップ書店が期間限定でオープンしています。

NewsPicks MagazineVol.2で「ニューエリートの必読書500冊」として紹介された書籍が販売されています。

落合陽一、前田裕二、安田洋祐、西内啓、朝倉祐介、佐渡島庸平、ビルゲイツ、マークザッカーバーグ、イーロンマスク・・・

このマガジンではとにかく「今」凄い人が書籍をオススメしており、多くの本を読みたい衝動にかられました。特に自分はそのタイミングでWEEKLY OCHIAIの「資本主義をアップデートせよ」を見ており、資本主義や経済学を学びたくなってました。なので経済学者で大阪大学准教授の安田洋祐さんのオススメする本を読みたかったのですが、難しそうな内容の書籍も多いので一度立ち読みして中身を見たいなーと思っていた折に…

この書店のオープンです。

これは行くしかないでしょ!


NewsPicks書店に行ってきた

行ってきました。

開放的でおしゃれな空間に本棚がずらっと。また椅子も多いので本の中身を物色しやすい環境でした。月曜の朝一で行ったので人はまばら。

こんな感じでニューエリートがオススメする本が並んでいます。

写真を撮るの忘れましたが、「誰が何をどういう理由でオススメしているか」が書かれているNewsPicks MagazineVol.2があちこちに置いてあるので、「これは誰のオススメだっけ?」とか「何が面白んだろう?」とかをすぐに調べられるのが良かったです。

元々は安田さんのオススメ本だけを買うつもりでしたが、物色しているうちにリンクアンドモチベーションの麻野さんや山口周さんのオススメ本も気になり、1時間ほど物色し続けてしまいました。

その結果、

安田さんオススメの「資本の世界史」「ファスト&スロー(上下)」に加えて、麻野さんオススメの「モチベーション3.0」を購入しました。良い買い物だ。


そこでふと気付きました。

書店で古い本を定価で買うなんて久しぶりだ…!


最近新刊でない限りは、節約のためにAmazonの中古やメルカリでばっかり買ってました。ただ今回は何のためらいもなく書店で買いました。


これはインフルエンサーのキュレーションの力がそうさせたんだと思います。


インフルエンサーのキュレーションは強い

とだいぶ前から言われていますが、まざまざとその力を感じ取りました。

書籍の購買意欲を増進させるものはいろいろありますが、今自分にとって効果的なのは以下の順番ですね。

 ①有名人による書籍の帯でのコメント
 ②Amazonなどのレビュー
 ③書店員のオススメ(平積みやPOP)
 ④書店によるキュレート
 ⑤ビジネスメリットのあるインフルエンサーによるキュレート
 ⑥ビジネスメリットのないインフルエンサーによるキュレート

今回のNP書店は⑥ですね。たぶん。


①はたとえ好きな有名人のレコメンドがあっても、どうしてもそこには利害関係の香りがしてしまいます。本心かどうかわかりません。なのでほとんど参考にしません。

②の星の数とかは「統計情報」として参考にはなりますが、コメント1つ1つはどういう人のレビューなのかわからないので参考にできません。

③の書店員はAmazonみたいな一般人よりも目が肥えているので少し頼りになりますが、趣味嗜好はさすがにわからないし、どうしても売上を意識しているのでそこまで信じることはできません。

④で趣味嗜好が合って特定の分野の書籍を集めている書店があれば、かなり頼りにできます。ただ経営をしている以上は「売れる本」を置いてしまうのも事実なので、100%鵜呑みにはできません。

⑤はインフルエンサーがキュレートした書籍が売れると本人にいくらかマージンが入るパターンです。ちゃんとしたインフルエンサーは自分がレコメンドすることで損をする書籍は売らないので、基本的に信用できます。ただどうしても「売上」は気にしてしまうので、万人受けする書籍をキュレートしがち。

⑥は別にキュレートしてそれが売れても特にマージンが入らないパターンです。これはもう最強です。売れようが売れまいが関係ないということは嘘をついても意味がないので、ほぼ間違いなく「本当にその人にとって良い書籍」が集まってきます。変な書籍をオススメして不評だったら自分の評判を下げるだけなので。
よってそのインフルエンサーの考え方や趣味嗜好と合っているのなら、ほぼ確実にキュレートされた本も面白いはずです。
(もちろん自分の本や仲のいい人のキュレートはちょっと疑うべきですね)


今回は⑥のパターンを実現した書店形式になっていたので、迷わずまとめ買いが行われたんだなと自己分析しました。


最後に

最近はマスメディアやネットメディアのレコメンドよりもインフルエンサーによるレコメンドの方が人を動かすようになっています。

また情報量は増える一方なので「無駄なくいいものを見つける」スキルが重要になっています。

そんな中「自分が信頼するインフルエンサーが、ビジネスメリットのない状況でレコメンド(キュレート)した情報」は最も信頼できる情報と言っていいのではないでしょうか。

そんなことを思った体験でした。

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