2月14日。中嶋嶺雄「日本だけで通用した東大を頂点とする身分属性の「学校歴」よりも個人が国際社会で渡り合える知的経験、「学習歴」が大事です」

中嶋 嶺雄(なかじま みねお、1936年5月11日 - 2013年2月14日)は、日本の政治学者、国際社会学者]。社会学博士。専門は現代中国政治。東京外国語大学学長、国際教養大学学長、公立大学法人国際教養大学理事長をそれぞれ務めた。

東京外語大学中国科卒。60年安保の活動家で左翼系の研究所、現代思想研究会などで仕事をしていく中でマルクス主義に幻滅。東大大学院で国際関係論を専攻し教員の道へ。大学紛争に巻き込まれ左翼思想から完全に転向。保守派の論客として頭角をあらわす。

1995年東京外語大学長を経て、2004年秋田の国際教養大学初代理事長・学長に就任しリベラルアーツ教育など、大学改革のモデルとなり話題になった。中嶋によれば、教養とは人の判断の根幹を支えるもので行動哲学のことである。リーダーは歴史や先人から学ぶこと、そして常に動く社会情勢の中で新たに創造され磨かれ更新されつづけていくものだ、

文化大革命批判など中国を冷徹にみる論客であり、若い頃から私も『現代中国論』などの著作を読んでいた。2008年に大阪で開催された梅棹忠夫先生の米寿を祝う会での発言も印象に残っている。2012年に日経新聞社「大学トップマネジメント講演会」で、飛ぶ鳥を落とす勢いの国際教養大学の中嶋嶺雄学長の講演を聴いた。「英語と教養」「英語で授業」「寮生活」「教員は国際公募」「教授会自治の解消」「図書館は365日24時間開館」「教員は3年任期」、、、、。終了後、挨拶「多摩大はユニークな大学」と励ましてもらった。

キャリアについては「職歴ではなく仕事歴。経歴ではなく経験歴。学歴ではなく学習歴」という考え方を私は持っているが、国内のみで通用する学校歴よりも国際社会で渡り合える学習歴が大事だという中嶋嶺雄の思想に親近感を持つ。


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久恒 啓一

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