3月9日。石田晴久「インターネットのある生活」

石田 晴久(いしだ はるひさ、1936年10月30日- 2009年3月9日)は、日本の計算機科学者。

石田晴久は日本におけるUNIXオペレーティングシステムおよびC言語の普及に大きく寄与し、インターネットの礎に多大な貢献があった。

1970年代の前半にはNHK教育テレビの「コンピューター講座」の担当者の1人となった。また1981年にNHK教育テレビで「ジュニア文化シリーズ・サイエンスレーダー」の総合司会を担当している。岩波新書だけでも『パソコン入門』『コンピュータ・ネットワーク』『パソコン自由自在』『インターネット自由自在』などの著作があるなど、パソコン、インターネットの普及にも大きな貢献があった。

死去した2009年には「日本のC言語とUNIXの父、そしてインターネットの祖父石田晴久氏が死去」と伝えられた。インターネットの父は村井純。

ちょうど20年前の1998年3月に出した岩波新書『インターネット自由自在』では、未来社会のライフスタイルを提示している。「常時つながる」「誰でも使える」「コミュニケーションが活発になる」「買い物はオンライン」「調査や相談申請はオンライン」「ニュースは自動配信」「教育制度や学校の多様化進展」「在宅勤務・仮想会社」「金融業界が激変」「遊びの場」「国境の消滅」。

石田は「多くの人がインターネットを駆使して生活を豊かに楽しくしてほしいということです。この夢ははたしてかなえられるでしょうか?」と結んでいる。それから20年、この予言すべてが常識となった。石田晴久というパイオニア精神あふれる祖父のおかげで、我々は「インターネットのある生活」を享受できるようになったのである。


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