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5月1日。 アイルトン・セナ「2位になるということは敗者のトップになるということ」

アイルトン・セナ・ダ・シルバ(Ayrton Senna da Silva, 1960年3月21日 - 1994年5月1日)は、ブラジル人の元レーシング・ドライバー。

F1世界選手権において、1988年・1990年・1991年と、計3度ワールドチャンピオンを獲得した。異称は、「Genius(天才)」「マジック・セナ」「音速の貴公子」など。セナは多くの投票で「史上最高のF1ドライバー」や「史上最も影響力のあるF1ドライバー」に選出されている。

F1とは50年に英国で始まった世界最高峰の一人乗りマシンで競う自動車レースの最高峰。現在11チームが参戦。世界17カ国を回って、ドライバーズ、コンストラクターズ部門で優勝を競う。最高時速は300キロを超える。1レースの走行距離は約300キロ。日本を含む世界中でレースがあり順位ポイントで年間王者を競う。セナはそのチャンピオンを3度獲った天才である。F1に興味がない人でもセナの名前は知っていた。

以下、セナの言葉から。

「自分の考えや信条を持たず、困難や挫折から目をそらし、毎日をいいかげんに生きている人間ほど哀れなものはない」「130Rに差しかかった時に神が現れたんだ。眩いばかりの光が差し、神に導かれた僕はレースを支配している気分になった」「神を見た」「恐怖は自分をワクワクさせる」「この世に生を受けたことそれが最大のチャンスじゃないか」

セナは死にも言及していた。「生きるならば、完全な、そして強烈な人生を送りたい。僕はそういう人間だ。事故で死ぬなら、一瞬のうちに死にたい」「僕はひどいケガをして病院で唸っているのも好きじゃない。もし、事故で命を失うようなことになるんだったら、一瞬に終わってほしい」

1994年5月1日にセナは34歳で事故死する。生きているときも、死ぬときも、セナが描いたイメージ通りであった。

2位は敗者である。トップ以外は負けなのだ。そういう強烈な闘争心がなければ一流にはなれない。オリンピックに出ようとするトップアスリートたちがこぞって、「金メダル」というのも同じだろう。最高の舞台で、世界の頂点に立った景色を見ることは、恐怖の頂点で現れる神に導かれなければ実現できない。

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