8月24日。トニー・ザイラー「雪の山は友達 招くよ若い夢を ホーヤッホ ホーヤッホ 」

アントン(トニー)・ザイラー(Anton("Toni") Sailer, 1935年11月17日 - 2009年8月24日)は、オーストリア・チロル州キッツビュール出身のスキー選手・俳優。

2歳でスキーを始め、16歳で国際大会で優勝。1965年のコルチナ・ダンペッツ五輪で20歳の若者は アルペンスキー回転・大回転・滑降の金メダルを獲得し三冠王になった。この大会では日本の猪谷千春が銀メダルをとったこともあり、トニー・ザイラーは日本でも有名になった。1958年のアルペンスキー選手権でも滑降・大回転・アルペン複合の金メダルの三冠王になった。映画出演がアマ資格に触れ、1958年に22歳の若さで引退。その後は、俳優、歌手として活躍した。1972年から1976年までオーストリアナショナルチームの監督としてアルペンン強国を築いた。

日本にも縁が深く、たびたび訪日している。八ヶ岳、白山、そして「ザイラーゲレンデ」のある安比高原などのスキー場も設計している。ある年代の日本人にとっては、スキーと言えばトニー・ザイラーが浮かぶだろう。サッカーのペレが神様であるように、スキーの神様はザイラーだ。

日本で放映された映画作品も多い。「大回転」、「ザイラーの初恋物語」、「白銀は招くよ!」、「銀嶺の王者」(共演は鰐淵晴子)、「白銀に躍る」(共演は女子フィギュアのイナ・バウアー)、「空から星が降ってくる」(共演はイナ・バウアー)、「アイガー氷壁決死の救援」、「アルプスの若大将」(共演は加山雄三)。共演したイナ・バウアーは、トリノオリンピックの金メダリスト・荒川静香の得意技のイナ・バウアーを初めて演じた女子フィギュア選手だろう。

「白銀は招くよ!」の主題歌はザイラーが歌い大ヒットする。「ぼくは世界一の幸せ者 金はないが上機嫌 今日は何かある 何かすばらしい事が こんなにも陽気で自由 ぼくは信じている 今日は何かある 何かすばらしい事が 突然の予感 何か幸せがやって来る この朝か 明日の朝か それとも次の瞬間か それは愛 逃がしはしない そうだ 愛こそ人生の幸せ」は、翻訳詩だ。

日本でもNHKの「みんなのうた」で紹介されたし、紅白歌合戦ではダークダックスが歌って皆が知った。メロディーの認知度も高い。藤田敏雄の日本語の詩とメロディは私も歌える。「雪の山は友達 招くよ若い夢を ホーヤッホ ホーヤッホ     歌声も招く 雪の山は友達 走れ若い心よ   ホーヤッホ ホーヤッホ   歌声も走る 湧き上がる雲 樹氷の林   輝く銀のスロープ あふれる力 飛ばせスピード   雪煙を蹴散らそう 何かすばらしいことに   ヤー今日は出会いそうだ」。日本語の歌詞は「白銀は招くよ!」の題名にジャストフィットしていて、直訳の詩よりもいいと思う。

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