1月29日。本多静六 「人生の最大の幸福はその職業の道楽化にある。職業を道楽化する方法はひとつ努力(勉強)にある」

本多 静六(ほんだ せいろく、慶応2年7月2日(1866年8月11日) - 昭和27(1952年)1月29日)は、日本の林学博士、造園家、株式投資家。日本の「公園の父」といわれる。

本多静六は研究生活の傍ら植林・造園・産業振興など多方面で活躍した。日本初の林学博士であり、明治神宮の天然更新の森の実施者であり、日本公園の父と呼ばれている。また独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築くが、定年を機に全財産を匿名で寄付している。1月29日は命日。

また、処世術の分野のスターでもあり。若い頃から断片的に読んだり、聞いたりしていた記憶がある。「給料の四分の一は最初から天引きして貯金せよ」などのアドバイスはよく知られている。高名な学者で人生に関する技術や方法を述べたのは、新渡戸稲造とこの本多くらいだろうが、当時は「修養」の時代でもあり多くの青年に影響を与えた。埼玉県久喜市の記念館には本多の業績と人生が展示されていた。

本多は25歳から一日一頁(32字・14行で448字相当)の文章修行を始めた。42歳の時に腸チフスにかかって休んだ分を取り返すために一日三ページに目標を改め馬力をかけたのが新しい習いとなって、一年で千ページというのが新しい取り決めとなった。この習いは85歳までも続いたため、中小370冊の著書を持つようになったのである。

私は毎日ブログを書き続けているのだが、ペースは本多静六が続けたペースとほぼ同じということに気がついた。本多はこういうペースで走り続けたのかという実感がはじめて湧いた。

「幸福」に関する名著は古今東西あまたあるが、職業の道楽化とその本質を喝破したのは本多である。置かれた場所、今いるところ、目の前の現場、そこで第一人者になれということであろう。

本多のもうひとつの幸福論をあげてみよう。「人生の幸福は、現在の生活程度自体よりはむしろその生活の方向が上り坂か下り坂か、上を向くかで決定されるものである。つまり、人の幸福は、出発点の高下によるものでなく、出発後の方向のいかんによるものだ」。深く納得する至言である。

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