1月6日。 加茂公成「強い相手と実戦を重ねることが練習になります」

加茂 公成(かも こうせい, 1932年5月10日 - 2017年1月6日)は、東京都目黒区出身の男子テニス選手。

公成という名前は1920年代のフランスの名プレーヤー、コシェに因んだ名前で、朝日新聞に勤務する父親がつけたものである。加茂は生涯、この名前にこだわっている。7歳から父に鍛えられた加茂は、早稲田大学入学の年には全日本学生選手権で優勝。

テニス界で有名な加茂一家の次男で、1955年の国別対抗戦男子デ杯東洋ゾーン優勝の立役者となった。同年に当時シングルスと別々に行われていた全米ダブルス選手権男子(現在の全米オープン男子ダブルス)で宮城淳とコンビを組み、日本人のテニス選手として唯一の4大大会制覇を果たした名選手である。「デ杯」選手として加茂の名前は、JAL時代に少しだけテニスをかじった私の記憶にもある。

本業は三井物産に勤務する商社マンであった。1959年にビジネスマンと選手のかけもちを卒業。退職後はテニス関係の総合会社「コシェ」を設立し、コート、施設の造成と管理運営のコンサルティングに当たった。

野球は9回二死からというが、テニスはマッチポイントをからである。それを加茂は「土壇場まで物事をあきらめるな」と表現する。いく度も逆転勝ちと逆転負けを経験した人の言葉だけに真実味がある。

60歳近くになって書いた『楽しむテニス』では、生涯スポーツとしてのテニスの楽しみ方を伝授しているのだが、往年の名プレイヤーの魂「強くなる。勝つ」ためのアドバイスも散りばめられている。「すべてを投げうってテニスに集中する自覚がないと強くなれません」「強靭な体力の上に技術があって、初めて勝てるのです」。まとめて言えば、体力、技術、実戦、精神力という道程になるのだろう。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

久恒 啓一

名言との対話(平成命日編)5

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。