3月17日。永井道雄 「教育の主役は、幼稚園から大学院までの教師だ」

永井 道雄(ながい みちお、1923年3月4日 - 2000年3月17日)は、日本の教育社会学者。文部大臣(第95代)。

京都大学助教授。東京工大教授。朝日新聞論説委員。八王子セミナーハウスなどで教育の実際的な改革に取り組む。1974年には三木内閣で文部大臣に就任し、中学校における主任制の導入、国連大学の誘致に尽力。その後、朝日に戻り、客員論説委員、国連大学学長特別顧問、六本木の国際文化会館理事長を歴任した。私も多くの著書やマスメディア、また文部大臣としての活躍を記憶している。

永井文教行政の報告でもある『永井道雄 教育の流れを変えよう』(朝日新聞社)では、大学入試改革、高等教育の格差是正と多様化、ゆとりある充実した小中高の教育、学歴偏重の打破という「四頭立ての馬車」政策を掲げた制度改革にどう立ち向かったが記されている。この報告によると大学入試センター試験の実施、専修学校制度の導入などの高等教育の多様化は進んだとのことである。永井の「富士の峯より 八ケ岳」というスローガンは新鮮な気持ちで聞い記憶がある。

高度成長期に学校教育体系は手段の色を濃くし、マンパワーの要請に走ったという。永井は人間回復をはかる道の幅を広げようとし、トータルな人間となる教育を志向したのである。二年余の文部大臣時時代を振り返り、「こんなにできたというよりも、これしかできなかった、という感が強い」と語っている。

永井のメッセージは、制度改革は教育現場の教師を支援するものであり、主役たちが力一働ける姿を取り戻すためだった。幼稚園から大学院までの教師たるものの果たす役割は大きい。


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