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最大酸素摂取量の求め方

こんにちは、今回は以前にお伝えした最大酸素摂取量(VO2max)ついて書いていこうと思います。よろしければご覧ください。

最大酸素摂取量は、1分あたり、体重1kgあたりにどれだけの酸素を体内に取り込むことができるかを表す指標という事を以前、お話いたしました。

最大酸素摂取量はスポーツのパフォーマンスとの間には強い関係が見られることが知られています。最大酸素摂取量を知ることは、自分の能力がどの程度かを知るためにとても重要です。

じゃなんで自分がこの測定をするか……
プロ選手を目指すならもちろん図った方がいいです。
でも自分は地域の柔道・野球などのクラブチームのトレーナをしていますが、選手のモチベーションを上げるためです。これだけです。

しかし、これまで最大酸素摂取量を測定するには、大学や専門の研究室にあるような大掛かりな装置が必要であり、一般の人が測定するのは難しいとされていました。

しかし、今では簡単に最大酸素摂取量を推定することができる方法があります。どの程度かを知ることができます。

今回説明する方法は4つです。

最大酸素摂取量を正確に測定するには


最大酸素摂取量を測定するためには、エルゴメトリ試験を用いています。

この方法はトレッドミルや自転車を使用して、徐々に負荷を増やしながら運動を行い、呼気ガス分析装置を使って、酸素摂取量や二酸化炭素放出量を計測します。

最大酸素摂取量は、運動強度が最大になったときの酸素摂取量を測定し、その値を体重で除算して算出されます。

この方法は正確に測定できますが、大掛かりな装置が必要で測定に時間もかかります。ただし、最近では、より小型かつポータブルな呼気ガス分析装置が開発されており、より手軽に最大酸素摂取量の測定が可能になっています。次からはグランドで測定できる方法を説明していきます。

Yo Yo Intermittent Test


最大酸素摂取量はとにかく、持久走の力を数値化したものと思ってください。
持久走での戦闘能力だと思って自分は選手に説明しています。

このテストは、学校で実施しているシャトルランに似ています。
シャトルランとの違いは、1往復するごとに休息が設けられることです。

まずスタートとゴールを20mの間隔で設定します。
そして、スタートラインの後ろにリカバリーエリアとして2.5mを設けます。

CDの音源に合わせてスタートラインからスタートし、ゴールラインに向かいます。ゴールラインでCDの音源を聞いたらスタートラインに戻ってきます。その後10秒の休憩を挟みます。この10秒の間にリカバリーエリアを歩きます。これを繰り返し、どれだけ繰り返すことができ、トータルで走った距離から表を用いて最大酸素摂取量を推定することができます。

サッカー・バスケ・ラグビー・テニスなどダッシュとジョグを繰り返すような競技での持久力の測定に向いています。

シャトルラン


シャトルランは、小学校や中学校で行う20mのラインを引き、「ドレミファソラシド」の音に合わせてこのラインを往復するテストです。

この方法でも最大酸素摂取量は測定することは可能ですが、あくまでも目安として提供されているものであり、個人差が大きいため、必ずしも正確な値を示すわけではありません。
が大人数で測定する際には使えます。

[ルール]
・20m間隔で平行に引かれた2本の線の一方に立ち、合図音に合わせて他方の線へ向けて次の合図音で反対方向へ向けて走り出し、スタートの線にタッチする。合図音に合わせてこの走行を繰り返す。
・合図音は開始当初は、折り返し時間の間隔が長いが、約1分ごとに短くなっていく。
・合図音についていけなくなり、2回連続で線にタッチできなくなったときを終了とし、最後にタッチできた回数が記録となる。

文部科学省のホームページでは、シャトルランの回数から最大酸素摂取量を推定する表が配布されていますので確かめてください。

クーパー走


クーパー走は、12分間全力で走り、どれだけの距離を走ることができるかを測定する方法です。シャトルランは折り返しがありますが、クーパー走は連続して走るので、ランナーにとってはより実践的な方法です。

クーパー走から最大酸素摂取量を推定するには、以下の式を用います。

最大酸素摂取量 = (12分間で走った距離 – 505) ÷ 45

今回もありがとうございました。

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