「考えるな、感じろ」の意味がやっと分かった件
映画『燃えよドラゴン』の中のブルース・リーのセリフとして有名な「考えるな、感じろ」ですが、マインドフルネスを実践するうちに「こういうことだったのか!」と思う瞬間があったのでシェアします。
このnoteを書くためにもう一度観直そうと思ってAmazonビデオで探したところ100円でレンタル、500円で購入で出ていましたので、すでに何度も観た作品ですが、思わず購入してしまいました。
やっぱり面白い。
「感じろ」に注目
「考えるな」はそのまんまで良いとして、肝心なのは「感じろ」の解釈です。
元の映画の言語は英語なので、「Don't think. feel!」のfeel!の部分の翻訳として当てられています。
これまでの私の解釈としては、「頭でごちゃごちゃ考えても体はついて来ないから考えすぎるな」くらいの感じでした。
ただ、この度「そうか!」とひらめいたくらいなので、どうもそれでは物足りないような、ブルース・リーほどの達人(演じている役も達人)が、そんな程度のことを弟子に真髄を伝えるその時にいうわけがないという思いがあったのです。
なぜなら、それに続くセリフが「月を指差すのと似たようなものだ」「指に集中するんじゃない。その先の栄光が得られんぞ」という抽象的な表現でありながらも具体的な(この2つが対義語なのは知ってます)アドバイスとなっているからです。
そもそも、さきほどの私の解釈だと、「考えるな」だけで十分です。
そういうわけで、「感じろ」の部分にずっと引っかかっていたからこその今回の気づきです。
自分の心の動きを「感じろ」
まず、人間は理屈で考えた時より、感情が動いた時の方が体が素早く反応します。
恐怖でビクッとなったり、怒りで拳に力が入ったり。
考える前に体が動きます。
格闘技で言えば、相手の動きを見て、頭で考えてから行動するのでは遅い。
五感を研ぎ澄ませた上で自分の心の動きを観察するのです。
水面を眺めて、波が起きるのを観察するような感覚です。
そうやって自分の感情を客観的に眺めて行動をコントロールすることで、恐怖などにより体が硬直するような不利な反応は抑えつつ、怒りや興奮などの戦いに有利に働く感情は利用することが出来るようになります。
遠回りなようですが、相手ではなく、自分の感情を観察する方が素早く正確に反応できる。
それがブルース・リーの言う「感じろ」だと思うのです。
「指先に集中」が「相手の動きに捉われる事」で、「その先」が「自分の感情の動き」です。
これが分かってしまったからには私も闘わないわけにはいきません。
では、要塞島に行ってきます。