育成のヒタチオオタ_完成イラスト

1、6年ごとの世代分け

「振り返り」や「ライフパズル」などの記事を書いていて、各世代別に、それぞれの特徴やトピックを挙げてみようと思い立ちました。

ライフパズルについては、こちらの記事をどうぞ↓。

そこで、簡単ではありますが、6年ごとに世代を区切って、各世代の記事を書いていこうと思います。しばらく続けたいと思いますが、飽きたら他のテーマの記事になるかもしれませんので、その際はご容赦ください。

なお、6年ごととしたのは、「小学校6年」のイメージが強いからです。12年だとちと長いし、3年だと短い。10年だと覚えやすいけれど、日本社会の学校・就業システムには合わない気がする。「0歳~6歳」「7歳~12歳」「13歳~18歳」で一区切り、「19歳~24歳」「25歳~30歳」「31歳~36歳」でまた一区切り…というのが、一番収まりが良い感じがしたのです。干支は12年で一回りなので、その半分の6年くらいかな…?、10回で60年で「還暦」だしな…、と思ったのもあります。

ということで、まずは「0歳~6歳」まで

…あの、厳密に言うと、この世代だけ7年じゃね?と思われたり、誕生日までなの?年度なの?年なの?と思われたりするかもしれませんが、そのあたりはあくまで緩やかなイメージでお願いします。

なお、「世代」と呼ぶのも、「団塊の世代」「氷河期世代」「ゆとり世代」というように、世の中と連動して同じ頃に生まれた年齢集団、という意味で使われることが多いのですが、「年齢層」とか「年代」とか呼ぶのもどうもしっくりこないので、「世代」にしてあります。日本社会に大きく影響を受けた「氷河期世代論」「ゆとり世代論」なども書いてみたいですが、まずは単純に6年ごとの年齢で区切った「世代」で書いてみたいと思います。

この記事のタイトルの由来は、こちらをご参考まで↓。

2、保育

まず、世代のキーワードを決めたい。二字熟語。ずばり「保育」です。

この世代って、赤ちゃん~保育園児・幼稚園児なので、まず1人では生きていけないですよね。トイレも1人で行けないから、最初はおむつ。「保護」されながら「育てられる」、つまり保育。保育園児ばかりではないのですが、「幼稚」というキーワードだとちょっと。

それで、自分のこの世代の記憶をたどると…、うーん、曖昧です。私はどちらかというと10歳くらいからの記憶のほうが鮮明で、それ以前のことはあまり覚えてないんですよね。本能のままに生きていたんだろうなあ、と思います。逆に言えば、理性で自分で何かを選び取って生きていく、ということを、あまりしていなかったのではないか。つまり「生かされている」「お世話されて、保護者の言う通りにあまり深く考えずに生きる」という、ある意味、最も幸せな世代だったように思います。

このように幸せとか不幸とかを書くと、いま世間で騒がしい「虐待」の問題や、「トラウマ」「少子化」などの問題も出てくるように思います。この世代は、幸せかそうではないかは、良くも悪くも保護者次第(ここでは、様々な家庭環境が考えられるので、保護者という表現を使います)。どのような「家庭」で育つのか、「幼児教育」をどのように受けるのかによって、変わってきます。そしてそれが「自分で選び取ったものではない」というところが、後から振り返ると何とももどかしいところ。

「幼児教育」の話が出ましたが、スポーツや音楽の分野ですと、「3歳でバレエを始めました」「フィギュアスケートは4歳からです」「ピアノは5歳からやっています」などという人は、ざらにいますよね。ちなみに、羽生結弦選手は4歳からフィギュアスケートを始めています。持病の喘息を改善するために、母親が始めさせたとのことです↓。

もちろん自分でやりたいと言った人もいるかもしれませんが、基本は保護者がどのようなことをさせるかに左右される。「学校」がこの世代ではそこまで重くのしかからない分、「お稽古ごと」をある程度フリーに各個人の「特性」と、保護者の「教育理念」「経済状況」によって「受けさせられる」。中にはばんばんお稽古ごとを受けさせて(子守りも兼ねて)、その中で芽が出そうなものだけ続けさせようという保護者もいれば、環境にもよりますが(田舎でそういう場所が無いとかで)全く受けさせない保護者もいる。

「言語習得」も、この世代の特徴ですね。当然ながら、赤ちゃんは話せない。だから泣く。子どもがしゃべりだしたとき、保護者は「なぜ泣くのか」がわかるようになって楽になります。自分の気持ちを伝えることができるようになる。文字の読み書きも徐々に上達していきます。

そこで保護者を悩ませるトピックの1つが「外国語」。特に「英語」は、幼児のうちからネイティヴの発音などに触れることが重要、などとも言いますよね。「バイリンガル」も年齢制限があるとか。「国際結婚」している保護者の家庭であれば、自然と複数言語を理解するのかもしれません。しかしまずは1つの「母国語」をしっかり学ばせるべきという意見もある。「読み聞かせ」「読書体験」なども、その後の世代へと影響していきます。

…このあたりは「ベネッセ」さんの得意分野ですね(笑)。こちらのサイトをご参考まで。リンクを貼ります↓。

というように、少し考えるだけでキーワードとその周辺のトピックが芋づる式に出てくるわけですが、この「世代」note記事では、それぞれの世代について、執筆時に思いついたことをつらつらと述べていこうと思います(私の伝記を書くのが主目的ではないので、個人情報が特定されそうな部分は、適当にぼかします)。

3、聞くしかない

それでは、この世代の自分のことを、振り返るにはどうすれば良いか、という視点から考えてみましょう。

これはずばり「聞くしかない」ですね。自分だけの記憶では限界がある。「母子手帳」などは、振り返りのマストアイテムですね。母親は特に、子どもが生まれたときのことを覚えているもの。やれ「朝方に生まれた」「深夜で大変だった」「急に破水した」など、機会をとらえて子どもに伝えていきたいのではないでしょうか。「夜泣きがひどかった」「目が離せなかった」「〇〇というぬいぐるみを離さなかった」など、自分では記憶の無いことが、保護者と話すことによって出てきます。「保育園(幼稚園)ノート」「アルバム」なども、その記憶をたどる定番アイテムです。

さらに言えば、0歳以前、つまり生まれる前の状況にも行き当たります。両親の出会いや、いかに自分が生まれてきたのかという問題。

もちろん近年では、「養子」や「里親」、「不妊治療」「人工授精」「精子バンク」「卵子バンク」などのトピックもありますが、自分がいかにしてこの世の中に存在しているのか、その根源を突き止めようとするのは、人間として自然なことかと思います。0歳~6歳は、その0歳以前の「宿命」の影響を、如実に受ける存在なのです。

そう考えると、「家族の状況」「きょうだいの有無」なども、大きく影響がありますね。五百田達成さんの本をご紹介します↓。

この本に書かれているように、「きょうだい型」によって、性格や人間関係、相性が左右されるという説は、かなりの説得力があるように思います。保護者だけでなく、きょうだいから0歳~6歳の頃のエピソードを聞くと、また違った視点から振り返られるように思います。

あとは親戚縁者、「幼なじみ」ですとかその保護者、近所のおじさんおばさん、保育園や幼稚園の先生などに聞く、という手もありますね。

ただいずれにしても、自分で明確に歴史を記しているわけではない(3歳くらいから日記を書いている天才児もいるかもしれませんが)ので、やはり「聞くしかない」というのが、この世代を振り返る時の特徴の1つです。

4、テンパるまんが親

最後に、この世代に関係の深い漫画を紹介していきます。

臼井義人さんの『クレヨンしんちゃん』など、ずばり幼児を主人公にしている漫画も多くありますが、「子育てエッセイ漫画」が一大ジャンルに成長している現在、私には親の視点からの漫画が多く思い浮かびます。のだめカンタービレの作者、二ノ宮知子さんの『おにぎり通信』(自称ダメママっぷりがすごい)や、西原理恵子さんの『毎日かあさん』(エモさがすごい)なども捨てがたいのですが、あえて次の2作品をどうぞ。

まずは、東村アキコさんの『ママはテンパリスト』↓。

ごっちゃん(息子さん)の行動と、東村アキコさんの対応が、多くの母親の呼んでベストセラーになりました。東村アキコさんの出世作とも言えます。ごっちゃんが『ドラゴンボール』のタオパイパイに恐怖するエピソードが面白かったです。重いはずの育児を(しかも基本ワンオペ育児を)、ここまで軽妙なテンポで極上のエンターテイメントにするのはさすが。

もう1作品は、吉田戦車さんの『まんが親』↓。

こちらは男親から娘を見た育児漫画。妻の伊藤理佐さんも漫画家ですので、伊藤さんの育児漫画も読んで、情報を乱反射させると、男親と女親の視点の違いが獲得できて興味深いと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

よろしければサポートいただけますと、とても嬉しいです。クリエイター活動のために使わせていただきます!