団子サッカーと業務改善

1、団子サッカー

別に団子を食べながらサッカーをするわけではありません(笑)。

小学校の低学年くらいの子どもたちがサッカーをすると、よく「団子サッカー」という状態になります。1つのボールを奪い合うため、ほとんど全員が密集し、まるで満員電車のような状態になってしまうのです。

外から見る大人は、「これがサッカーか」「もっと周りをよく見てパスを回せばいいのに」「ゴールデンコンビのパス回しで突破しようよ」と思うのですが、なかなか渦中にいる人たちにはわからない。俺が私がのエゴとプライドのぶつかりあい、目の前にボールが来た時の興奮、効率なんのそのの根性などが、団子サッカーの中で渦巻いています。

もちろん、団子サッカーは悪い面ばかりではありません。フィジカルが鍛えられる、ドリブル力が身に付く、足回りの土台育成など、あえて「考えられた団子サッカー」で練習する視点もあります。ジュニアサッカーでは重要な論点の一つであり、団子サッカーを避けてパス回しばかり練習するのは、意欲をそいで逆に良くない、という指導者の方もいます。興味のある方は検索してみてください。記事を1つ、参考にリンクを貼ります↓。

2、業務改善

さて、サッカーであれば、指導者それぞれで考えがあるでしょうが、これが会社の業務となればどうでしょう。

業務が「団子サッカー状態」になっていませんか?

1つの業務を奪い合うため、ほとんど全員が密集し、まるで満員電車のような状態になってしまっていませんか?

外から見る経営者は、「これが会社の業務か」「もっと周りをよく見て業務を分担すればいいのに」「ゴールデンコンビで協力・分担し合って、効率よく業務に当たろうよ」と思うのですが、なかなか渦中にいる人たちにはわからない。俺が私がのエゴとプライドのぶつかりあい、目の前に業務が来た時の興奮、効率なんのそのの根性などが、団子サッカー状態の業務の中で渦巻いているのではないでしょうか?

百歩譲って、営業部など競争し合うフィールドであれば、自由放任でやらせる方法もあります。お客さんと相対する営業であれば、社内間競争もあり、1つの美味しい案件をめぐって、知恵と根性で取り合うことも必要かもしれません。営業の仕事は必ずしも定型なものではないからです。あえて例えれば、ゴールを狙うフォワード、ストライカーの世界です。ゴール前では密集してようが何しようが、ゴールに押し込めば勝ちです。

【神の手】と呼ばれたマラドーナのゴールのようなものです↓。

しかし、ディフェンスはそうはいかない。ゴールに入れられたら負けなのですから、お互いが協力し合い、早めにプレスをかけ、相手のシュートコースをふさぎ、ミスのないような体制を作ることが大事。ここでいうディフェンスとは、「バックオフィス」の業務の例えです。バックオフィス=経理、総務、人事などの業務は、定型の業務が多い(全部ではありませんが)。となれば、野放図に団子サッカー状態で業務を行うべきではないと思います。

せっかく団子サッカーで例えているので、業務の団子サッカーを解消する視点を、サッカーの指導者の方のアドバイスから探ってみましょう↓。

この記事によると、「見る」「探す」を取り入れたトレーニングや、2チームに分かれてのミニゲームを行うと良いそうです。

要するに、団子サッカーになるのは「周りが見えていない」「何をしていいかわからない」「何をめざすべきかわからない」「パスが回せない」からです。これは、会社での業務も、同じではないでしょうか。

となると、できる限り業務を細分化し、見えるようにし、分担やパスがしやすくすることが必要と思われます。

ところが、実際に業務を担った方はイメージされると思いますが、渦中にいると、とにかく周りが見えにくいのです。

突然の電話はかかってくる、営業は無理難題を言ってくる、隣の人が何をしているのかわからない、PCを見ているけどPCで何をしているのか不明、忙しいのに手伝ってくれない、仕事ごっこをしていて手持ち無沙汰の人が多い、あの人がいないと回らないのに今日は休んだ、このようなストレスフルな環境で働く方は多いのではないでしょうか?

3、業務を細分化して可視化し、脱属人化を目指す

「業務の細分化と可視化」、これは大事ですね。まず見えるようにする。

「脱属人化」、つまり、チームで業務にあたる、人任せにしない、この人でないとできない、という業務を減らす、これも大事ですね。

とはいえ、実際に業務を回している現場だけで、この2つを行うのは、とても難しいと思います。団子サッカーやっている状態に押し入って、ボールを取り上げるようなものです。下手すると血走った選手から蹴られます。会社の業務も同じ。仕事ごっこしている社員から、リストラかと勘違いされて、後ろから蹴られるかもしれません。

指導者が、つまり経営サイドが、「業務の細分化」「脱属人化」を促すようなトレーニング、つまり業務改善の環境を設定しなければ、永遠に団子サッカー状態の業務が続く危険性があります。小手先でやろうとしてもダメ。チーム全体で、システム自体を変えないと、またそのうち戻ってしまう。

1つ、有益と思われるツールをご紹介します。「Bizer Team」です↓。

詳細はホームページを見て頂くとして、キャッチフレーズだけご紹介します。「チームの仕事がもっとはかどる チェックリストでプロセスを可視化し、リアルタイムに進捗を共有。仕事の解像度をあげて、チームワークをサポートします」だそうです。

もっと詳しく知りたい方は、Bizer teamのプロダクトマネージャーのAkiha Tanakaさんのnote記事をどうぞ↓。

家事にも応用できるそうですよ!

4、まとめにかえて

いかがでしたでしょうか。最後に1つ、漫画を紹介します。

金城宗幸さんとノ村優介さんの『ブルーロック』です。

一言で言うと、自己中心なエゴイストのストライカーを養成するために、青い監獄(ブルーロック)にぶち込まれるサッカー選手たちの話です。一見、属人化の極みのようなお話ですが、だからこそ「チームとは何か」ということが逆説的に示されます。非常に刺激的で極論的で、ありきたりのサッカー漫画に飽きている方にはおすすめです!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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