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何年か前、その場にへたり込んで、歩けなくほどの激痛が走りました。
え? どこに? はい、膝に。

足元がゆるい砂浜をジョギングしてて足を捻ったかしら。これってマッサージに行けば治るかしら。

ほうほうのていで、ご近所にあるスポーツ整体院を訪ねたら、そこの先生は首をかしげるばかり。「多少腫れてはいるみたいですけど関節痛ですかね。もしかしたら細菌性の関節炎かもしれません」。
それ以前から甲状腺を患っていたことも話したところ、「原因のひとつかも。稀にカルシウムが関節に溜まって悪さをするんです」と仰るものの、なんだか要領を得ないお話ばかり。なんだかんだで、結局病院行きを勧められました。

その整体院で松葉杖をお借りして(その節はありがとうございました)、えっちらおっちら隣町の整形外科へ向かうことにしました。

で、お医者様に診ていただいたところ、化膿性の関節炎だろうと診断されました。抗生物質を処方していただき、数日間飲んだら治りました。

時を経て、去年かな。この激痛が再発。
前回とまったく同じほうの膝が徐々に痛みだし、翌日にはやっぱり歩くのがキツくなって病院へ。また抗生物質をいただくつもりで、びっこを引きながら隣町へ向かいました。

ところが、その日に限って、何か思いあたるフシがあったのか、先生がこういうんです。
「これさぁ、たぶん痛風だよ」
えええええええええ!!

わたし、酒は好きな方ですが、ここ何年かは努めて飲まないようにしています。せいぜい3日に1度ペースで、ふだんは缶ビール1本程度。外食しても生中1杯で切り上げます。なので、そんなはずはねーよと思ったんですが、痛風はどうやら深酒および暴飲暴食、不摂生でなるものとは限らんようです。

お医者様曰く、水分を摂らないと、血液が濃くなって尿酸値が高くなり、関節に尿酸が付着して痛みを引き起こすんだそうです。
確かに、毎朝淹れるコーヒー以外で口にするのは晩御飯の時のお茶くらい。(朝飯、昼飯は食べない「日に一食派」です)
ジムへ行った帰りに自販機でスポーツドリンクを買い求めたり、仕事で外出した際、喉を潤したくなったらタリーズやドトールに入ったりはしますけど、水をガバガバ飲むようなことはありませんでした。

「そう。その『水をガバガバ』を毎日続けてください。1日2リットルは摂るように! あと野菜ね。野菜にはたっぷり水分が含まれているから体内の尿酸濃度が薄まります。レバ刺しとか、ホルモンとかをアテに、昼飲みしてたらダメですよ」

お医者さんの言い付け通り、意識して水分補給を続けました。休みの日に近所のモツ煮込み屋で1杯引っかける時も、大好きなレバテキはグッと我慢で、水気の多いメニューを選ぶようになりました。
そしたら、薬要らずの数日で痛みは引きました。なるほどなぁ、と。


なぜ、こんな話を書き殴ったかというと、先週の日曜あたりからまた膝が痛くなってきて。慌てて水をガバガバ飲むようにしたら、痛みのピークが訪れる前に鎮静化。今朝になっては違和感なく歩けるようになりました。これなら来週のロケも大丈夫でしょう。

痛風は水をガバガバ飲むのが吉。それと、よくある足首とか足指の付け根の痛みだけではないということを力説しておきます。水って大事です。


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