動かなきゃなのに(精神的に)動けない時(と森田療法)

(まだ自分が数回しかやっていないことを書いています。)

最近、森田療法の本を読んだ。
期待していたほど収穫はなかったけれど
(これ読めばこれからの人生が変わるぞ!と思うくらい期待をしていた)、
ひとつ発見をした。

森田療法とは、
「『人前に出ると緊張する』という思いはそのままに、人前に立つ」とか、「『人前で文字を書くと手が震える』けど、その震えをそのままに、人前で文字を書く」とか。
要は、○○恐怖とか、○○症候群の症状を、無くそうとするんじゃなくて、そのまま受け入れよう!という考え方の療法だ。
色々な意見が飛び交うところではあると思うが、それは一旦置いておいて。

私はこの考え方を、悲しみや焦りなどに捕らわれて、(動きたいのに)動けない時に使えると思った。
あと、思い出したくもないことを思い出してしまうときにも。

私は、とかく悩みがちな人間だ。
「このままで生きていけるんだろうか」とか、「何の能力もなくて、どうしよう」とか。
やることも、やりたいこともたくさんあるのに、次々と悩みや自己嫌悪、焦燥感やなんやらが溢れて、夏は扇風機、冬はヒーターの前で、頭を垂れまくってしまう。
あと大抵、好ましくない、過去のあれやこれやが次々と思いだされる。
そしていつも、「悩んでる間に色々できたな」、「なんであんなことに時間を使ったんだろうと」と、悩んでいた時間を後悔することが多い。

ある日、いつものように頭を抱えていると、ふと、
(待てよ……この悲しみを「そのままに」、やるべきことをやればいいんじゃ…………?)
と思いついた。

もちろん、悲しめる場や、相談をできる人がいるなら、そうしたところで根本的に解決をするのが、一番手っ取り早いし、正解なんだと思う。
だけどそういった場所がない人も、そんな時間がとれない時も、ある。
そんな時にこの考えを使うと、少なくとも、後悔をすることがちょっと減るんじゃないかと思った。

悲しいけど、必要なことをやる。
苦しいけど、やりたいことをやる。
それぞれ、「悲しい」「苦しい」を感じながら。
そうして、時間ができたときに、向かい合ってみればいい。(私は生き急いでいるので、なかなか時間がとれないけど  。)

私のように生き急いでしまうような人は、カウンセリングなどで強制的に時間をとるというのは、ひとつの手だと思う。お金はかかるが。

思考とか感情に浸りたいわけじゃないのに、抜け出せないとき。
やるべきことがあるのに、手につかないとき。
そんなときに、試してみてください。

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