こんな大学広報(主にInstagram)は嫌だ!

元大学職員(入試広報)がふと思うシリーズ。
 
今年の夏、自主的に関西地方を中心に色々な大学のInstagramを適当に見まくってました。その中で感じたことを適当に記していきます。

写真(画像)の質が悪い

【解像度が低すぎる】

正直論外ですが、数校ありましたね…
Windows95で編集作業をされているのでしょうか。
最低限、スマホで見て粗が出ない程度にしないと。

【加工が雑】

モザイク(ぼかし)については粗さが目立つ学校がありました。個人情報保護の関係でどうしてもモザイクを入れないといけない場合もありますが、モザイクだらけだとせっかくの様子がボケてみえます。
 
顔をスタンプで隠されているところもありましたが、数が多すぎるとちょっとしたギャグ漫画にすら見えます。あと、自大学の入試情報にモザイクを入れている学校もありましたが、そこを隠してどうすると…

【学生の表情が暗い】

大学がInstagramを運用する目的のほとんどが「受験生に学校を気に入ってもらう」が多いかと思います。そのはずなのに、実際アップロードされている画像が暗い表情だと勿体ないなあと…
 
私の経験で恐縮ですが、基本的に職員が撮影する時に学生に向かって「笑顔で~」とお願いしたところで、大体作り笑いの不自然な構図になることが殆どでした。

そこで考えたのが、カメラマンもカメラが得意な学生にし、全てを委ねました。結果的には、学生スタッフの表情も受験生の様子も、私より映える写真をいっぱい撮ってきてくれました。
 
学生に任せるのもどうかと思われるかもしれませんが、学生たちの力を伸ばす効果を考えるとそれもありかなと思ってやっていました。

【最後に】

KGIを設定していますか?
 
そもそもKGIって何やねんと言われそうですが、「Key Goal Indicator」の略称で、日本語では重要目標達成指標と呼ばれています。簡単に言い過ぎると最終目標っていうところでしょうか(間違いがあれば教えてください)。
 
結局大学がSNSを運用する目的って「受験生を増やしたい」っていうことが殆どじゃないのかな。なので、そこを最終目標に設定するならば、投稿する内容も「受験生が喜ぶ」ものでないといけないでしょう。
 
多くの学校では、大学の日常の様子を載せたりして、受験生に大学の様子を分かりやすく紹介されたりしていますが、いくつかの学校ではオープンキャンパスの告知が中心になってしまっていたところもありました。
 
大学の主役は、間違いなく学生です。
 
私は、学生が躍動する様子を受験生に伝えるのが広報として重要な役割じゃないかと思ってこれまで仕事をしてきました。紙媒体からデジタル媒体、SNSすべてに共通していえることは、学生がイキイキとしてくれる場を提供し続けることかなと。
 
技術も大事ですが「誰のために」の視点がないとどれだけ投稿の数を増やしたところで結果には結びつかないと考えています。

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