悪い転売は普通にあるから、それは批判しよう。

転売って本当に定期的に話題になりますね。

転売については賛否両論ありすぎて、是非かどうかも意見が分かれていると思います。
本当にいろんな意見があります。

転売を否定する人の声はこんな感じ
・転売する人間がいるから、商品が行き渡らなくて迷惑している。
・価格を釣り上げるから本当なら買えるのに、お金がない人が買えない。
・何も生み出してないのに、商品を横から流すだけでお金を儲けるから嫌い。

逆に転売を肯定する人の意見はこんな感じです。
・転売って言うけど通常の商取引でしょ?商社もそうなんだから否定するの?
・法律に反してる訳でないし、買いたい人が高く買うのだから問題ない。
・転売することによって、本来買えない人も買えるケースがある。

こんな感じで、ネットでも論争が分かれていると思います。
意見が分かれるのは当たり前だけど、ふと違和感があるのも事実です。
それはこんな違和感です。

転売って定義広すぎない?

これはネットで意見を交わす時にありがちなんですけど、定義が広すぎるといろんなケースが考えられるから、収集がつかなくなるんですよね。
ですから、今回はある程度整理して考えたいと思います。

まず、通常の商取引を考えます。

会社が自社の流通網を使って、製品を届ける。
そして、それを買う。普通ですよね。

ただ、このようなケースも考えられます。

流通網がないため、商品を届けられない場合です。
こうした時、例えば個人で商品を買ってその地域に届けること。
これも一種の転売です。

これは、恐らく誰にも咎められないのではないでしょうか。
商社がやっていることも、それに近いものであると思います。
買えないものを買えるようになる訳だから、多少値段が高くなっても文句を言ういわれはありません。

しかし、多くの場合に批判される転売とはこれとは違います。
本来であれば、企業が自社の流通網を使って届けたい人に届けるための流通を阻害して価格を釣り上げる行為。
これが悪い転売だと思います。

これって法律には反してはいないんです。
だから、法律違反だ!と言う批判は通じません。
批判するのであれば、別の側面から批判するしかありません。

まず「企業のマーケティングの阻害」が挙げられると思います。
例として最新ゲーム機の転売があるかと思います。
転売する人が大量にゲーム機を購入し、価格を釣り上げると必然的に消費者が高い値段で買わなければなりません。
そうすると、消費者は「高い値段じゃないとあのゲーム機は買えない」と思います。
そうすると、企業が思っているマーケティングとはズレが出ます。
本来だったら、全世帯に配ってソフトで儲けたいのに金持ちを対象としたソフトしか開発せざるを得なくなる。
そうなっては、方針を変えないといけない。それは、企業のマーケティングの邪魔をしていると言えるでしょう。

あとはマナーの問題です。
本来、必要がないのに値段を釣り上げることは往々にして批判されます。
食品企業が内容量を減らしてお値段そのままにするのって批判されますよね?
別にそれは企業判断だから、文句を言うのも筋違いですけどこの批判は当たり前にされます。
そうです、消費者は気に入らないことがあれば文句を言うことができるんです。

つまり、転売する人は消費者ではなく提供する側ですので、批判するのも自由なのです。
マナーに反しているから気に入らない。
それは正当な批判です。

あまりにそう言う声が大きくなったら、法律でも規制されるでしょう。
また、そういった転売に対して不買するのも手段の一つです。

つまるところ、こうです。
こういった行為を規制しようとしたら、それこそ民度を高めるしかないんです。
自分の子供には、たとえ欲しがっていても転売で不当に価格がつり上がっているものを買わないようにする教育が必要なのかもしれません。

これは悪い転売だなと思ったら、批判しましょう。
ただ、転売だからっといって何でもかんでも批判したら馬鹿と思われます。
マナーに反している行為を咎める際には、まず自分の節度を保つこと。
そうやって、批判していきましょう。

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