②マイクロ波子宮内膜アブレーション術を受け、過多月経の辛さから解放された

月経を軽くするため、低用量ピルや中容量ピルを飲んだり、漢方薬を飲んだりしましたが、効果はありませんでした。ピルを飲んでいても、不正出血はありましたし、月経時の出血量が減ることはなかったです。31~34歳まで、3年くらいの間、ピルを飲んでいました。その頃までは、かろうじてパート仕事も出来ていましたが、階段をのぼると息切れ、すごくゆっくりでしか歩けませんでした。通勤がなにより辛かったです。電車やバスでは座れないときつかったです。ですので、会社まで倒れないで、無事に到着できるかという心配がいつもありました。次第に、電車に乗るのが怖くなり、仕事を辞めました。

婦人科に通うのも辛くなり、ピルを勝手に辞めてしまいました。ピルを辞めて、1年後、35~6歳を過ぎた頃から、今までにない大量出血が続いてしまいました。40cmの夜用ナプキンが30分もたず、あふれるようになりました。それが、2時間3時間と続くのです。まだ止まらない、まだ止まらないと焦りました。トイレにいくと、レバー状の大きな塊がドバドバと出ました。もう出血多量で死ぬんではないか?と不安になるくらいの異常な量でした。そういう日が何度もあり、だんだんと歩くこと、立っている事も辛くなりました。その頃の写真をみると、顔色は真っ青で、ゲッソリと痩せていました。食事をとると、具合が悪くなっていたので、あまり食事がとれていない状況でした。こんな事態になってしまい、もう普通の生活は出来なくなっていました。家から出られないような状態でした。寝たきりまでは、いきませんが、そのような状況でした。

いつか良くなるから、大丈夫だと誤魔化し続けていた結果、気づいたときには、重度の貧血で、歩くことも難しくなりました。体を少し動かすだけで、心臓が激しく動くようになり、3日に1度、貧血の症状が出て、立ちくらみ、腹痛、あぶら汗が大量に出て、倒れてしまうような状態になりました。今、思えば、心不全のような症状が出ていたのだと思います。

命の危険すら感じたので、必死になって治療法はないのかと探しました。そんな中で、MEAマイクロ波子宮内膜アブレーションという治療法を知りました。MEAは、切ったりしないで、マイクロ波で子宮内膜を焼くだけ、非常に体への負担が少なく、過多月経には大変効果があるとの事でした。これは、まさに私が求めていたものでした。これなら、受けたい!これで過多月経と生理痛から解放されるなら、絶対に受けたいと強く思いました。ただし、子供を出産することは出来なくなるという事で、決断をするには大きな勇気がいりました。でも、この先の人生、私は自分のために生きたい、生理から解放されたら何だって出来る、明るい未来が待っていると信じて、前向きに決断が出来ました。失うものよりも得られる物の方が大きかったので、迷いはありませんでした。

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