HUNTER×HUNTER 雑感① クロロのセリフが秀逸すぎる


このページは、ハンタ再燃中の私が、ハンタについて語りたい!という雑感を書いたページです。ネタバレを大いに含むので、それはイヤだ!という方はどうぞ引き返してください。それもOK、という方、ぜひお読みください。そして感想などなどいただけたら嬉しいです!よろしくお願いします。

では、本題です。



ハンタハンターハンターの旧アニメを見返していて、今更ながら気づいたことがある。

「ウボーは最期に なんと言っていた?」

これは、ヨークシン編、クラピカがクロロを捕らえ、クルタ族虐殺について尋ねた際に、クロロが返したセリフだ。

このセリフ、実に秀逸ではないか。

クラピカは、クルタ族の復讐、そして旅団壊滅のために、旅団を追っている。しかし一方で、相手を殺すことに痛みを感じており、仇であるウボーの死に苦しんでいる。

クロロは、そのクラピカに上のセリフを放つことで、クラピカの同胞への悲しみとウボーへの哀れみを結びつけ、クラピカの罪悪感を抉っているのである。

この短いセリフが、いかにクラピカを傷つけ、動揺させたことか。
実際、作中でも、クラピカの動揺を見てクロロはクラピカの性格を見抜き、クラピカが仲間を取ることを確信している。高度に計算された、かつ残酷なセリフなのだ。クロロの性格そのものと言ってもいいだろう。

冨樫先生は、セリフが長いことで有名だ。
たしかに、説明は長い。
でも、長いのは戦略だったり能力の説明だったりする部分で、キャラの心情やストーリーを語る部分は非常に端的で、研ぎ澄まされたセリフが多い。

セリフも、そして各題名も的確で美しい。

冨樫先生天才か、と改めて感心した一件。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?