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町家をリノベーションした宿「粋世」(いなせ)に泊まった話

こんにちは。先日、滋賀県大津市の石山寺への旅をしたnoteを書きました。今回のnoteは大津で宿泊した話がメインとなります。



実は、滋賀県大津市へ旅をしたその主目的は、町家をリノベーションしてできた宿「粋世」(いなせ)に宿泊することでした。

粋世の様子

ありがたいことに、私が宿泊した際は離れの部屋に宿泊することができました。粋世は全部で5つほど部屋があります。


粋世の正面


まるで、祖父母の家に帰ってきたような雰囲気です


中庭も見えます


寝室の様子

大津と京都は意外と近い

こうした、町家のイメージだと真っ先に思いうかぶのは京都の町家かと思います。しかし、今や京都は外国人観光客で大変混雑しており、京都に泊まると一段と値段が跳ね上がります。

そこで、私がおすすめしたいのは、大津での宿泊です。京都から隣の大津に泊まると人気を避けて宿泊できます。京都と往復するのに電車に乗る必要はあります。しかし、混雑が苦手な方にはぜひおすすめしたいです。

JR大津駅からは、JR京都駅から新快速に乗り2駅。約10分で到着します。大津駅から琵琶湖に向かうのも、1本大きな通りを下っていけばいいので、道に迷いやすい方も京都ほど困ることはないかと…!

商店街ホテルが建ち始めた大津

大津は、旧東海道の名残を持つ町です。なので町家の名残が所々見受けられます。

所々に、次の宿場町まであと何kmの表示が。

大津市は、商店街がシャッター街となりつつあることを課題と捉え、官民連携で2018年ごろから「大津宿場町構想」が掲げられました。

その流れにのっとり、大津市街の各地で町家をリノベーションしたホテルができ始めました。その代表的な例は、(私は今回宿泊できませんでしたが)「商店街HOTEL 講 大津百町」です。

レセプションを拠点に、宿泊できる部屋が商店街の所々にあります。


入り口はこんな感じです。

市の施策に乗じて、大津のまちの方々や設計士、建築に関わる方々が話し合い、講ができたそうです。

https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00760/

粋世は(スタッフさんに確認しましたが)この取り組みに乗っているのか定かではないものの、同じ滋賀県の米原市の設計会社さんに依頼して、リノベーションがされたそうです。

もともと、粋世の町家は取り壊してコインパーキングにする計画もありましたが、後世に町家を残していく思いでリノベーションすることに至ったそうです。そして2017年には登録有形文化財に指定されました。

お部屋にあった説明の紙。


廊下にも飾られています。

町家の宿に宿泊したわけ

私は最近、日本国内で宿泊する場所はこうした取り組みをされている場所を選ぶようにしています。町家の面影と、その町家に関わる方々になるべく直接どうしてリノベーションする経緯に至ったのかを聞きたいと考えています。

よく、クラウドファンディングでは"古民家をリノベーションして新しく~という施設をつくる"といった文脈のプロジェクトが多くあります。しかし、その文脈のクラウドファンディングが飽和状態になっており、とても哀しいと感じているところです。個々の物件にはその土地やその物件に関わる人々の思いがあるのに。

この旅を通じて、私自身に何ができるのかを、改めて考えさせられました。

合わせて読みたい

粋世を設計した会社さんのページです。

大津市の取り組み



こちらのnoteも、もしよろしければ読んでください。

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