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会社の休みを取って、鳥取県の湯梨浜町に行ってきた話

こんにちは。濃密な時間を過ごしたので、長くなります。

会社のお休みを1日とって、鳥取県の湯梨浜(ゆりはま)町に行ってきました。東京からは、羽田空港〜鳥取空港に飛び、車で30分ほどで到着する町です。大阪からは、特急スーパーはくとに乗って約2時間半〜3時間で着く町です。

町の魅力は、地域おこし協力隊の方が発信されているnoteの方が詳しいので、ぜひそちらもご覧ください。



どのような取り組みか

自治体の副業人材活用に関して取り組んでいらっしゃる企業さんの取り組みです。町役場の方も同行され、1泊2日のツアー形式で町民の方々と"湯梨浜町について外部の意見が欲しい"という要望に私たち外部の人間が提言を行うというものです。私のほかに4名の方がいらしてました。フリーランスの方が多かったです。

なぜ参加したか

仕事の延長線上で参加しました。元々大学生の頃から、日本各地の観光地ではない場所に行って、そのまちをどう「活性化」させるかについて考えることが好きでした。そして住民の方と意見交換ができるという点にも惹かれました。さらに、鳥取県のまちはよほどの理由がない限り足を運ばないから、絶好のチャンスだと思って参加しました。

何をやったか

1泊2日のツアーのうち、最初の1日目は町役場の方に車を運転していただきながら、湯梨浜町の様子を紹介していただきました。湯梨浜町には「東郷池」という1周12kmほどの湖があります。関西にお住まいの方は琵琶湖の感覚を思い出していただくといいかもしれません。琵琶湖と比較するととても小さいですが、湖畔と夕日のセットは絶景でした。夕方〜夜にかけては、町の商工会の方々(会長さん、副会長さん2名の方、事務局長さんなど)と町内の会席料理屋さんで食事をいただきました。


全部地元の食材を使っています。地元の方も、地元の食材をふんだんに食べる機会がない、というお話もありました。
のどぐろのお刺身

2日目は、1日目にいただいた情報をもとに提言を行いました。テーマはざっくりと"コワーキングスペースを作ろう"でしたが、私含め参加者の方々はコワーキングスペースをどうするかというよりも、町の人々の良さを活かした町のインフラの活用の仕方を提言されていたように思います。

日本各地を飛び回るフリーランスの方々が多かったので、私はもっと皆さんが「こういうコワーキングスペースなら湯梨浜町に来る」という提言をされるのかと思っていました。けれど、先ほど書いたような、町の人々の良さを活かした町のインフラの活用の仕方を軸に提言されていました。

そうした方々からの視点から見て、コワーキングスペースを充実させる、というよりは、湯梨浜町の町民の皆さんと触れ合えるような場所を求めている印象でした。


私の提案

テーマが"コワーキングスペースをつくろう"というざっくりとしたものでした。1日目に商工会の方に質問をした時点で確信したのですが、コワーキングスペースを作るというのはあくまで1アイディアに過ぎなかったようなので、もう少し上流の、「"外部の人に来てほしい"という思いをもう少し柔軟に考えて、ターゲットを定めて今湯梨浜にある施策、インフラを活用して外部の人にゆるく関わってもらう環境を考えませんか?」という提案を行いました。

日本各地に様々な切り口でコミュニティが存在している例を挙げながら、湯梨浜町に関わることのできる大きな会員制プロジェクトを立ち上げてみてはどうか?という提案を行いました。実は湯梨浜町はタニタさんとコラボして、町のあらゆる場所に血圧計、体重計が置かれています。そして町民の方に向けた健康に関するプログラム(ゆりはまヘルシークラブ)に加入してもらっているようです。それをもう少し拡張させて、湯梨浜の梨園のオーナーさんになるとか、湯梨浜の温泉の湧き上がる家を第2の住宅(別荘的な位置付け)としてPRを押し出していけるのでは?とお伝えしました。


TANITAさんとコラボした血圧計や体重計。実は町内のカフェにも同じセットが置いてあります。


灯油をくむ感覚で、池から引いた温泉をくむことができます。


温泉ステーションの隣に、セルフサービスで温泉卵を作ることができます。(卵は各自持ち込みが必要。)


私の感想

残念ながら、最後のプレゼンでは最優秀賞を取ることができませんでした。(審査員の方にいまいちイメージしづらかったのかもな…と反省しています。プレゼンの方法をもう少し磨かなくては。)しかし、私の提言に対して審査員全員の方から質問があったのは驚きました。審査員皆さんが自分ごと化してくださり、関心を持たれた提言であったのだろうとポジティブに受け止めています…笑

過去の自分と振り返ると、昨年に会社の研修で得たマーケティングの考え方をがっつり活かすことができました。(休み明けたら人事の方にちゃんとお礼を言っておきます。)あの時の研修は頭の養分が枯渇するほどハードな脳トレでしたので、あの経験があったからこそ、外部の視点からもっとゆるく関わるという提言ができたのだと思っています。

本業の仕事をしながら思うのですが、やはりピンと来る人と来ない人はどちらもあるので、「こういう考え方も世の中にはあるんだよ〜」ということが伝えられただけでもいいのかな、と思っています。


関係人口の取り組みは、日本各地で実践されているのですが、どうしても時間がかかります。ですが湯梨浜町はすでにその基盤は整っているように感じました。(ほかの町だと誰がやるか問題になり、結局行政に丸投げしてしまうという…。)何もないと嘆くのではなく、暮らす上で不便がないということ、それが良さだと私はお伝えをしました。
多分、それでなぜ東京や大阪など都市圏に流れてしまうかといえば、利便性になってしまうと思うので、そこを変えるのは地理上難しいです。人で差別化を図っていけたらいいのでは、と思っています。

ちなみに、提案をした際にターゲットとしたのが、退職間際の50~60代の都会在住サラリーマン。リスキリングの話もあり、自分なりに"この人たちに向けてやってみたい"と思っています。「プレジデントONLINE」のPodcastでも、この世代をターゲットにした記事について紹介されていました。


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