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色をつけて、最終回へ向かうよ

はじまればいつかおわるなら、おわりをまたはじまりにすればいい。


残り1回となった言葉の企画、第6回の課題は「あなたはどんな企画をする人になりますか?」だった。


正直、戸惑った。すぐには思い浮かばなかったから、振り返ることにした。


わたしが言葉の企画にまざって変わったこと。

言葉を使って、わたしなりのペースとやり方で、気持ちを伝えられるようになったこと。

好きな人だけに好かれればいいと思えるようになったこと。


わたしの言葉を丁寧にたどっていくと、課題への答えは、明確に出てきた。


けがれを、色にできる企画者になりたい。


ふつうとか、真っ当であることって、すごく弱いことだと思ってて。

わたしの人生に縁があるのは、いつも「間違い」だった。

寸前で飲み込んでしまった気持ち。起きてしまった悲劇。こんなことが言いたいんじゃないのにという後悔。変わらない過去。受け入れられなかった言葉。

時間は戻らない。事実は変わらない。

弱くて、もろくて、汚くて、どうしようもなくて、泣きたくなるそれらのことを全部、わたしだけの色にしたい。

きれいで、けがれのない無色じゃなくて、傷ついても、傷つけても、色がある人になりたい。まとまらなくていい。

わたしはわたしだけを堂々と生きる。

だから、わたしの大切な人たちも、あなただけを生きてほしい。

これは祈りという名のエゴだけど、ないとわたしの心は死んでしまうから。


そんな気持ちで第1回の企画書を見返すと、白黒だった。

ちがうよ、と思った。わたしはもう、白黒じゃない。

だから、絵の具を重ねた。言葉を通してもらったものを思い出して、少し視界をにじませながら。

できた。もう二度と同じ色は塗れないと思った。

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数日後、企画生の企画書をのせたメールが届いた。心待ちにしすぎて、何回も新着メールを問い合わせしていたから、本当に嬉しかった。

みんな、それぞれの未来を、答えを、見つけていた。もう、伝わりました総選挙もなかった。きっと、意味がないからだと思った。企画生と話したいと強く思った。企画書に込めた思いを聞きたかった。


待ちに待った講義当日。

今回は、お互いの企画書を聞き合う時間が多くあった。

第1回からずっと緊張していたブレイクアウトセッションだったのに、初めて心から安心できた。おなじみの顔も、まだはじめましての顔も。あぁ。思わず笑顔がこぼれた。

どの企画生の話も、ほんとに素晴らしかった。距離を超えて、まさに温ラインだった。企画生の未来が聞けるという贅沢を味わせていただいた。


そして、濃い時間はあっという間に終わりへ向かう。

講義の最後、突然おとずれた最終回のプレゼンの案内。

むらやまあきさんのnoteを読んでいて、密かにずっとやりたかった。

きた、と思った。

iPhoneを握りしめ、はやる気持ちをおさえてスプレッドシートを開く。すんごい早さで更新される文字たちに圧倒されながら、なんとか心を落ち着かせて自分の名前を打ち込む。

必死に得た一枠。

たった3分間も、企画生の前で伝えられる。無駄にしたくない。いや、しない。できない。震えるくらい緊張するけど、わたしはわたしの言葉を紡ぐぞ。


講義が終わって、枠を得たうれしさとまだまだ話し足りなかった名残惜しさを抱えながら、退出ボタンを押して、ひと息ついて、

やっぱり、わたしは行きたいと思った。

最終回にして初のBUKATSUDO。ずっと、心待ちにしていた場所。

プレゼンと宿とコロナ対策の準備は万全にして、心だけは軽やかに。

いっぱい吸収できるように。楽しめるように。

未来に待ち合わせするための連続講座が、その先の未来にも、繋がるように。

では、また来月ね。


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