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【感謝】ひっさびさに悔しかった話。

博報堂の大学生グランドデザインコンテスト、BranCo!に、言葉の企画2020企画生のりかちゃん、みほちゃんとともに挑戦しました。

ブロックごとの1位が進出できる決勝には惜しくも僅差で届きませんでしたが、自分のために少し振り返りを残しておこうと思います。

(もとは3人でのささやかな乾杯で終わるつもりだったけれど、唯一報告させてもらった恩師の一言に勇気づけられたなんて言えない)


あれは、11月の頭。

風の冷たさに肌がまだ慣れきらない秋の終わり、みほちゃんからかかってきた一本の電話。通話中に送られてきたURLの先には、ワクワクを刺激するような言葉たちが並んでいました。

「ひとみん、よかったら一緒にやらなーい?」
「とりあえず、プレ審査はわたしたちで通すので!」
「もちろん、忙しいと思うし、ほんとに無理せずで!!」

みほちゃんの声は少し興奮気味に聞こえて、その向こうにいたりかちゃんとのやりとりがすごく楽しそうで。電話を切った後、少しだけ迷ったけれど、心はすでに決まっていました。何も知らないコンテストに乗っかろうって思った理由はなにより、その楽しそうな2人の声だったように思います。

2人がドタバタの中考えて形にし、勢いとともに送ったプレ審査が無事通り、私たちが初ミーツした場所をチーム名にして、カワラマチがはじまりました。

審査員からのコメントを受け、12月上旬の一次審査まで、それぞれの忙しさの合間を縫ってmtgを重ねて。BranCo!の今年のテーマ、"自由"について考え、試行錯誤し続けた日々。提出していたもともとの案を壊したり、悶々と同じところをぐるぐるしたり、自分たちで実験してみたり、情報にアンテナ張り巡らせてみたり。

3人とも抽象的で答えがない話が好きだから、永遠に話し続けてて。しょっちゅう脱線したね。mtgの時間は、いつのまにか日常のガス抜きのようになっていました。1人で考え続けると闇に落ちていきそうなテーマでも、カワラマチで話すと少しずつ前に進むのが不思議でした。

結果、miroは書き込みすぎたのか重たくて開けなくなったし、りかちゃんが毎回撮ってくれていたzoomのキロクはどんどんすっぴんが多くなっていったね。(私だけだったらごめん笑)

なんとか形になったのは、締切の8時間半前。

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(締切当日の私たちの慌てよう。よいこはマネしちゃだめなやつ)

一次審査の動画を提出し終えた時は、もうここまでやったのだからどうなってもいいやと思っていたけれど、それは選ばれなかった時のショックを少なくするための自己暗示だったのかもしれません。


12月中旬、zoomでの結果発表。

参加できなかった私とりかちゃんの代わりに見届けてくれていたみほちゃんからの朗報に、駅のホームで衝撃を受けて。

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(マスクしててよかった)

年始とともに再開した私たちのmtgは、喜ぶのも束の間、まだまだ前途だらけでした。

一次審査通過チームについてくれたメンターさんとの初mtgも緊張しすぎて、2人の頼もしさを尊敬するばかりだったし、

プレゼン資料としての全体の流れや些細な言葉選び、なんでこうなるのか?と、とことんまで突き詰めて話し合いを重ねました。

2度目の締切も、12時の締切時刻ギリギリまで細かいレイアウトを直し、結局出し終えたのは11時58分。zoom繋ぎながら、「ああ!ファイル名もこれでいいんだよね!?」「うん!!出して!!!」って叫び合う時間は、ほんっとに心臓に悪かったね。次からはもっと余裕持ってやろうって何度目の反省だろう。絶対によくないことだけど、私たちらしくて笑っちゃう。

そしてあっという間に、2/11。午前にある二次プレゼンに勝ち残ったチームが決勝に挑めるというスケジュール。朝の直前練習は3人とも準備間に合ってなくて、zoomを繋ぎながらメイクしたのもいい思い出です。

本番は、今まででいちばんよくできたプレゼンでした。質疑応答もみほちゃんが強みを押し出してくれて、何より笑顔でいられた時間がいちばん多かったと思う。

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(みほちゃんからお褒めの言葉いただいてうれしかった)

そしていよいよ、決勝に進むチームの発表。ブロックの1位にならなきゃいけないのは、かなり難しいとわかっていました。他のチームのプレゼンも個性あって使ってみたいと思うものばかりだったし。

結果は、本当に僅差での2位。プレゼンとストーリーでの逆転負けでした。

画面をみた瞬間、「はあああああああ!!」とうめき声。心の底から、悔しくて。選ばれなかったという純粋な悔しさを、決勝進出チームへのファンファーレの画面の中でまじまじと味わっていました。

決勝プレゼンはどこもおもしろくて聞き入りながらも、頭のどこかがずっと消化不良の解放感でふわふわしていて。でも同時に、そこまでやり切れたありがたさを噛み締めていました。悔しさは、かけた本気度に比例するから。私の場合、本気というより、夢中という言葉が近かったのかもしれない。評価がどうであれ、夢中は幸せをくれるんだと実感しました。


今回のBranCo!を通しての気づきはたくさんあるけれど、ここには2つ残しておきたいです。

1つ目。これは提案したブランド内容にも関わることだけれど、

やっぱり、コトバって、不自由だということ。

常に誰かに気を遣いながら、そしてまた誰かに気を遣われる世界で、自分の感覚にあてはまるコトバを吐くってほんとうに難しい。でもだからこそ、そこにこだわりたい私たちカワラマチだったのかなと思っています。難しさを諦めたくなくて、おもしろがりたい3人なんだなぁって。

ここからは私の話になっちゃうけれど、私なりに大切を大切にしようとがんばる日々の中で、大切にしたい人たちに自分を出せる場所をみつけて、そこをより居心地よくいられるようにと、ことこと作り変えてきました。

でも、だからこそ、大好きだよ、でも、愛してる、でも、伝わらない愛おしさに気づいちゃったし、わかりあおうと無理するのも、わかりあえないと諦めるのも、ちがうなって。白黒つけられないなら、白黒つけたくない。もっと、あいだの表現が生まれたら自由だなって、カワラマチを通して思うようになりました。


2つ目。みほみゃん、りかちゃんへの感謝。

2人には何度目の話になっちゃうけど、許してね。それだけ嬉しかったんです。出場条件が3人以上と知ったとき、2人が私を思い浮かべてくれたことが。

それぞれへの気持ちはお手紙に書いたのでここでは全部言わないけど、BranCo!を通して出会った学びや感情、もちろんこのnoteも全部、あの電話がなかったら存在しなかったものです。ほんとうにありがとう。

これからも会っていくんだろうなぁと思う大切な友だちが、2人も増えました。ありがたいな。


さいごに。書いている今おもうこと。

報告したい人、会いたい気持ち、信じたいもの。ぜんぶ持っている私は、なんて幸せなんだろう、と思います。生きていてほしいと願える人がいて、そう願えるのは私も生きているからだと。大切なものは目に見えないから、思いを馳せていたいです。

また、残したいと思う感情や瞬間に出会うために、日々がんばっていこう。

まとまらない文章を読んでくださった方がいるなら、ありがとうございます。


2022.2.15

瞳 of カワラマチ

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