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木曽福島駅


木曽の御嶽山の麓にある「王滝小中学校」へ、講演活動のために訪れたことがあります。

2016年7月


小学生、中学生合わせても全校児童、生徒数が30人弱の小さな学校でした。

夏休み前の静かな教務室へ通され、講演開始時間を待っていた私に、小学3年生の女の子が鍵盤ハーモニカを持ってきて曲を聴かせてくれました。
たしか、ミッキーマウスマーチだったと思います。

教務室を吹き抜ける爽やかな風と緑、
緩やかに流れる時間、
広すぎる体育館に集まった全員が兄弟姉妹のような子どもたち。

子どもたちは、いつも同じ顔ぶれでしか行動しないので、ここから外へ出て行った時のギャップに戸惑うことが心配…と先生が話されていました。

有名な木曽檜の切り出しのための、山あいを広く整備された道路を通っていくと辿り着く小さな集落の中の学校は、御嶽山大噴火の時にヘリポートになった校庭があり、たしか、これより先には集落がない…という場所にあったと記憶しています。


その最寄り駅…木曽福島駅。


当時、おそらく、このようなご縁がなければ2度と来ないであろう…と思った駅に、視察の帰りに乗った電車が停車して…

そういえば、こんな風に写真撮ったなぁ…と思い出し、
あわててパチっ📷✨


自分の置かれている立場や見た目(…笑)もずいぶん変わりました。

調べてみたら、7年の間に、王滝小中学校の生徒は11人(2022年度)になっていました。


子どもたちが減りつつあるのは、どこも同じです。


世の中は、少子化だ、子ども施策だ…と慌てていますが、きれいな言葉を並べても子どもが増えるとは思いません。

映画かドラマに「事件は現場で起きている…」というセリフがありましたが、その通りで…

きれいな言葉を並べている時間があるなら、直接、子どもたちやお家の方々のお話を聴きに行った方が、よっぽどヒントがたくさん得られます。


大切なのは「直接」だと思います。


伝え聞くことは、聞かないのと同じだと思っています。


木曽福島駅…

2度目のご縁があった駅に停車して、巡る思い出と同時に、あの頃のように、子どもたちの声を聴けなくなった立場の自分に気づき、「聴けない」は「聴かないだけじゃないか、立場の問題じゃないよね?方法は?」と自分に問いました。


子どもたちの一番近くにいる大人であり続けたいと思います。







「ここにも、子どもたちがいるんだ…」と当時の私は、

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