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第2セメスターが始まりました

当大学では、今週から第2セメスターが始まりました。学生たちが冬休みから帰ってきて、キャンパスに活気が戻ってきました。

隣の都市シドニーがデルタ株の蔓延で6月末からロックダウンに入り、出口が見えないままの、第2セメスターのスタートとなりました。

8月8日現在、シドニーの新規感染者数及び重症者数は増え続けています。

シドニーのロックダウンや周辺の地域のロックダウンそして、これらの地域からの、キャンベラのあるACT(Australian Capital Territory)への入境規制により、キャンパスに来られない学生も多くいます。

当大学では、今年からは、キャンパスに来られる学生(キャンベラや周辺の地域に在住)は、基本的にはキャンパスで、それ以外はオンラインで講義を受けることになりました。もちろん、ソーシャルディスタンスが十分に取られない状況では、マスク着用などのルールは残ります。2021年の第1セメスターは2月から5月の間でしたが、この間大きな問題もなく無事終了しました。

しかし、第2セメスターを控えてデルタ株が国内で蔓延し、当大学では、入境規制を受ける学生に対してはオンライン等で学べるように準備をするよう教員に指示が出されていました。しかし一体どれほどの学生が影響を受けているのかは完全に把握できていません。というのも、感染者数の増加に伴う規制は毎日のように変化するからです。昨日まではキャンベラに来られる学生も、次の日は、ある地域にいたために来られないなど、ケースバイケースで、色々な制約があります。

私は今学期は都市経済学の講義を担当していますが、大学で大勢の人と接するのに抵抗がある学生もいるかもしれないので、学生にアンケートを取ってみました。すると、履修学生の58.3%が「オンライン」と答えました(回答率64.5%)(8月8日現在)。

暫定措置として講義は事前に録画して、チュートリアルは1つは、キャンパスで、1つはライブでオンラインとし、学生がどちらかを選べるようにしました。しかし、もしキャンベラもロックダウンということになれば、すべてオンラインにせざるを得ません。

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オンライン講義の様子

今は色々な事がダイナミックに変化する中、安全第一で、学生にとってもっとも心地よく、心理的負荷が少ない環境で講義を行うことが最優先です(メンタルヘルスの問題もどんどん深刻になっています)。いつどんな規制がかかるか分からない今、教育現場で求められているのは、柔軟性と、どんな教育方法でも質を落とさない仕組みを作る事だと言えるでしょう。

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