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ついにロックダウン

今回は、大学でのカリキュラムに関することを書こうと思っていたのですが、キャンベラも急遽ロックダウンに入ったのでロックダウンに至る経緯と対応、ロックダウンによる制限についてお話ししたいと思います。

1.それは突然やってきた

8月13日(金)の午前11時30分ごろ、キャンベラでもついにコロナウィルスの感染者が出たと言う報道が流れました。その時点では。州の議会で、ロックダウンに関する検討が行われていると言うことでした。そして12時15分、知事の記者会見で、その日の午後5時から、とりあえずは7日間のロックダウンを実施すると発表されました。記者会見から、ロックダウン開始まで5時間もありません。感染者は20代で他の人にうつす可能性があった期間、キャンベラ内のいろいろな量販店や飲食店に訪れていたことが明らかにされています。また下水道からもウィルスが確認されています。こうしたことが背景で、素早くロックダウンに踏みきりました。

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2.大学での対応

感染者が出たと言う報道が流れてすぐ、学部長からのメールで、ロックダウンに向けて準備するよう指示がありました。私は今、学部の研究課程のディレクターをしていて、翌日学内でイベントをする予定でしたのでその延期の措置などを取りました。また研究課程の学生に対して、家で研究ができるように必要なものを持って帰るように指示を出しました。もちろん講義に関しては、来週はオンラインでできるものはオンラインでと言う指示がありました。もともと、ロックダウンの可能性を考えて、オンラインでも講義が出来るように準備をしていましたので、ほとんどのスタッフが、想定内という感じで対応したように思います。
そして、5時までに大学を出なければなりませんでした。

3.ロックダウンでどんな行動制限がかかるのか?

ロックダウンといっても、何をしてはいけないのか、いまいち分かりにくい方もいるでしょう。キャンベラの場合、外出できるのは食料品の買い物、通院・薬品の買い物、ワクチン接種、1人1日1時間までのエクササイズのみです。違う家に住む家族や友人を訪問する事などは禁止されています。また、基本的に、住んでいるSuburb内(町内と同じ感覚)で移動する事、とされています。いわゆるエッセンシャルワーカー以外は在宅勤務、学校もオンライン授業となります。外出中はマスクの着用が義務付けられています。

4.クラスターと国内の状況

ロックダウン2日目の8月14日時点で、キャンベラでの感染者数は7人となっています。これからこの数が増え続ければ、ロックダウンも延期される可能性が高いでしょう。今は様子を見て、自分たちができること(すなわち外出しない事、人との接触を避けること)をやるしかないです。国内に目を向ければ、今日シドニーは最多感染者数を出していて、重傷者の数も増えており、予断を許さない状況です。メルボルンでも感染者数が増加しています。デルタ株の抑え込みがまだまだ上手くいかない中、国内の教育機関も、経済も、疲弊は免れない状況です。



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