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ハンカチをとおして見える世界

先日、仕事先で会った若い男性が、3センチくらいのにんじんがいっぱい配置された靴下を履いていました。
もう、私はにんじんに釘付けで、「今日の靴下は、にんじんですね」と言ったところ、「そうなんです。一番安くオシャレできるのが靴下なんですよ」とのお返事でした。

なるほど、その発想、おもしろいし効率的だし素敵〜と思ったので、私もこれから1点こだわり&贅沢なオシャレな方向にむかっていこうと思います。

とはいえ、オシャレと言えるほどではないけれど、私にもちょっとだけ、身につけるものにこだわりがあります。

それは、ハンカチ。

汗かきの私にとっては、ハンカチは命綱のようなもの。
多分、普通の皆々様の80倍くらいは使用しているし、その分自分の目にも他の皆様の目にも触れる機会が多いのです。

だから、ハンカチを買うときには、妥協しません。いくつか、ゆずれないポイントがあります。

まずは、見た目がとにかく好きなこと。これは外せません。

それから、汗をよく吸う素材であること。
素敵なデザインでも、てらてらで吸水性の低いものもあるし、最近では裏にスマホを拭くのに適しているという機能的な布が縫いつけられているものが出てきているのですが、汗拭きにはまったく適さないんですね。すごく気に入っても、残念ながら選べません。

そして、タオルハンカチはできる限り選ばないこと。
汗を拭くのには、タオルハンカチはとてもいいんです。でも、タオルハンカチって、相当厳選しないと、もったりしちゃうんですよね。

手ぬぐいを、ハンカチのように使うことも。
最近、オシャレな手ぬぐいがたくさんあるので、その中から素敵なものを選んで、手ぬぐいっぽく見えないように、というか、ハンカチっぽく見えるように折って、持ち運んだりしています。
手ぬぐいのむずかしいところは、端が糸でかがられていないところですね。手ぬぐいの良さはそこにあるのかもしれないですが、いつも「縫っちゃおうかな?」と思っています。

さらに重要なのは、水分を吸ったことがあまり目立たない色や素材であること。
これ、「汗をよく吸う素材のハンカチを選ぶ」って言ってるのに、と思われるかもしれませんが、汗かきだからこそ、ハンカチでものすごく汗を拭く。でもどれほどの汗をかいたのかを、周囲に悟られたくないんですよね。この相反するような条件が、ハンカチ選びを大変に難航させています。色は薄めがベスト。素材は、本当はサテンとか素敵なんだけど、シミまくるのでNGです。

こんな感じなので、汗かきなのに、私はハンカチをあまり持っていません。毎日2-3枚持ち歩いているので、2日くらい洗濯しないと困っちゃうくらいの量しかないのですが、これらのこだわりを投げ打つわけにはいかない。

デパートに行ったら、まず最初にハンカチ売り場に行くし、雑貨屋さんなんかでも布ものはじっくり見ています。なのに、なかなかこれぞといった逸品に出会えません。

今のお気に入りは、Maduで買った、とてもとても大判の綿のハンカチ。大判のハンカチっていうのは、拭いても拭いてもまだまだ乾いた面が残っていて、大変に心強いものですね。大好きです。

そうやってハンカチのことを日々考えているので、周りの人たちのハンカチ、自然と見ちゃってます。ちらっと出したときに、「おお、そういう配色のハンカチですか」とか「ああ、リネン系ハンカチ、持てるんですね。うらやましいです」とか、心の中でひとりつぶやいているんです。

ネコやイヌのイラストが描かれているものや、ものすごーくスウィートなもの、はたまた、大変にシンプルなもの、など、皆様さまざまなハンカチをお持ちなんですよね。ていうか最近は、トイレでもハンドドライヤーがあるから、ハンカチを持ち歩いていない人も多いんじゃないかな。そこにも何か、意味があるような気がしなくもなかったり。

ハンカチって、多分そこまでこだわらないものなんじゃないかと思っています。だからこそ、そこにはその人らしさってものが出てしまう。ハンカチから見える世界、おもしろいですよ。




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