■12月21日（木）　晴れ。寒い。

朝、歯医者。ちょっと離れたところにあるこの歯医者には、自転車で出かけることもある。今日もそのつもりだったが、寒さのために日和り、あっさりとバスに乗る。

途中で見た屋外の水道の蛇口の下に、氷の塔のようなものができていて、寒冷地初心者としては、なんてかわいいのだ、と写真を撮らずにはいられなかった。

この歯医者には歯科助手的な人がいなくて、BGMもかかっていない。他の診察室ではほかの歯科医師が患者を診ている。
診察中に結構ぼんやりする時間が結構あるのだけど、そのなかで気づいたのは、この時間って大事だということだった。

学生のころ、特に高校生や大学生のころは、授業中かなりぼんやりしていたと思う。数学や化学など全然わからなかった授業は、教室のクラスメイトの観察、窓の外の観察、妄想の時間だった。高校の授業は７５分くらいあったので、静かにじっくりとさまざまなことについて思いめぐらすことができた。小さなことをあっちからこっちからねぶるように妄想していたし、それが「考える」ってことだったのかもとも思う。

すき間時間に何かをする、とか、２つ以上のことを同時にやる、とかいうこともいいと思う。とっても効率的だ。ただ、ちょっとしたときにぼんやりとすることで、何かを思いついたり何かに気づいたり発見したりするような気もする。よく、シャワーを浴びているときにアイデアを思いつくというようなことを聞くけれど、私の感覚もそんな感じ。

だから、移動中に何か耳から聴くのっていいなと思いつつ、歩いたり電車や自転車に乗ったりいるあいだは、私はイヤホンなどはしないでいる。そこでなにか思いついたりしたら、すぐに「ヘイ、Siri」とアップルウオッチに話しかける。ちょっと怪しい人だけど、もうそんなことは（そんなには）気にならなくなった。だって、その場で記録しておかないと忘れちゃうし、人の目を気にするより、大事だと思ったことを記録することの方が大事だと思うから。こういうとき、年を取るのっていいよねーとすべてをポジティブに加齢のせいにすると、いろいろなことをとても手軽に処理できる。

帰宅後、おでんを煮る。とにかく豚のモツを大量に入れて煮る。しばらくすると、でてきました、灰汁。これを待っていました！
この動画を見てからずっとほしかった「あくとりさん」を、先日大型電気店の調理器具コーナーで見つけ購入。それからずっと、大量の灰汁を待っていたのだった。

そして、ついに、大量の灰汁を「あくとりさん」で取る日が来た！　ああああ、気持ちいいいいーーーー取れるーーーー。灰汁、もっと出てこい―――という思い。

そして、今日から全日本選手権が始まった。
去年から、誰にも言わずに心の中で応援している選手がいるのだけど、その選手にとって今大会がどんな試合になるのか見守る楽しみもある。

全日本は、厳しい戦いの場であり、と同時に、ここを目指してきた選手たちにとってはシーズン最大の、そしてこれまでの人生でかなり上位のインパクトのあるイベントなので、そういう抑えきれないわくわくと込み上げてきてしまう感情を、久しぶりに味わうのも嬉しいものだ。まあ、私はスケーターじゃないんだけど。

なんというか、私が子どもだった時代、お正月に結構な数の親族が一堂に会した感じに近い感覚を持っている。久しぶりに会った人たちで興奮する感じ。みんなも同じように、どこか華やいだ気持ちを持っている感じ。それが傍観者な私がここ数年感じる全日本選手権だ。

男子SPは、夕方からパソコンでFODを見つつ、さらに１９時からはフジテレビの放送も同時に見る。テレビ（音はカット）の横にPC（音を出す）を置いて両方を見ていたので、子どもが「PCの音楽に、テレビの方の人の動きが合ってる（笑）！」と、スケートを新しい視点で楽しんでいた。片伊勢くんの曲に佐藤駿くんの動きが、とても合っていた。

印象深かったのは、鍵山くん。サルコウ転倒後、すべてのジャンプを終えてからの動きが高ぶっていて引き込まれた。

そんな日々でもYouTubeは見ている。今日は、「ヒカの台所日記」。いつも見ているのだけど、ヒカさんの手際の良さや包丁づかいにうっとりとする。鍋やまな板などの調理道具も素敵。WECKを多用しているのもいい。あんな小さなWECKがあるのを知らなかった。私も、食べ残しのしらすとかを入れておくWECKを買おうと思う。ラップを使わなくていいのが、小さいWECKの魅力だと思っている。

そういえば、昨日おしゃれダイソーみたいなところに行ったら、300円や500円でWECKが売られていた。全体的に定価よりまあまあお安めだわーと思ったけれど、うちにはすでにたくさんのWECKがあるので、ぐっと我慢。でもやっぱり今もちょっと気になっている。