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導かれるままに、流れゆくままに。生と死の交錯する場所、インドへ


この文章は、2023年8月、ムーレイイドリスを訪れたあとに記録したもの。人生の大切な節目の出来事を忘れないように、インド旅の記録もnoteに残したいと思います。人生に迷いを感じる方へ。ちょうど悩みもがいていた当時の私の葛藤が、何かの参考になれば、とそんな淡い期待も込めて記録しています。


ムーレイイドリスを訪れ、強く感じたことのひとつに
「同じことばを話すことの大切さ」
があります。


↓ムーレイイドリスでの体験記録を綴った前回の記事はこちら


深い関係性を築きたい、と思ったら、まず、その土地のことばを知ること。
それは、深くつながりを持つ上での最低限の、そして基盤となる条件だと感じました。



リナさん @rina_kamochi がムーレイイドリスの現地の方々と、家族のような、(あるいはそんな表現さえも安っぽく感じてしまうほどに)深い信頼関係を築けていることは、リナさんの素晴らしいお人柄はもちろん、彼らのことばを使い、彼らの価値観や生活を尊重しながら、同じように生きることだと痛感したのです。



こうした、現地の方々と深いつながりを作るために、わたしにもできる小さな一歩はなんだろう、と考えた時に、ことばだ、と思ったんです。その土地の、言語。



でも、現状、わたしの語学力は英語もフランス語も本当に中途半端……。感じたこと思ったこと考えたことを日本語でなら、なんとか言葉にして伝えることができるものの、語学に苦手意識とコンプレックスがとてもある。



フランス語をいきなり勉強し始めた時に感じたことがひとつあります。それは、英語を完璧にしてから、英語を自由に使えるようになってからやればよかった……ということ。



結局英語はどこの国に行っても唯一通じ合える言葉であり、英語が話せるだけでスムーズになる場面が多々あります。
最低限の会話はできても、じゃあ英語で感情表現豊かにさまざまな会話をできるかというと、そうではない。



まず、英語を完全に使いこなせるようになるのが、これからの道の第一歩となりそうだ、と思いました。人生を俯瞰して長い目で見た時、英語を早い段階で自分の中に入れておいた方が、今後の人生で見える景色が広がりそうだという感覚もある。事実、私は英語がほとんど話せない状態で買い付けをし始めたからこそ思うのが、英語がある程度話せる状態で旅をすると、そこで得られるものは数倍レベルの差ではないということ。




そんなことを思い、リナさんとお話していた中で

「英語を使う、途上国ってありますかね……?」

とふわっと聞いてみると、確信に満ちた声で

「インド」

とおっしゃったんです。



その言葉を聞いた瞬間に、

「ああ、インドだ、次は、インドに行くんだ」

と、直感しました。


まるでロールプレイングゲームで様々な人から情報を得て旅を進めてゆくような不思議な流れが、動いていると次々に湧き上がってくる。ちょうど、近々友達とインドに行こうと計画を立てていた際中だったこともあり、リナさんが「インド」とおっしゃったその声に鳥肌が立ちました。



インドは多くの人が訪れ、さまざまな感想と体験を持ち帰ってくる国。もう2度といきたくない!と言って泣きながら帰ってくる方もいれば、ここが私の故郷、とインドという国に深い親密さを持って帰ってくる方もいる。1人で行こうと思う、というと、「女の子1人はやめといた方がいい」という方さえいる。



不思議なことに、ここ最近、日本でインド人の方と知り合うことが多く、彼らは一様にして逞しく、有能で、したたか。


インドは宗教的な思想が興味深く、それぞれの宗教の教えを大切にしていて、インドの友人から教えてもらった「カルマ」や「インとイェン」の考え方は、わたしを一つ大人にさせてくれました。



インド。



何か、これも一つの啓示のよう。



宝物を探し求めて、わたしのもとに降りかかってくる言葉を一つ一つ拾い集め、その前兆のようなものに従って進んでいこうと、その時に心が決まりました。


インドで何ができるか、すぐに何かが見つかるかは全く検討もつかないし、それはムーレイイドリスに行くと決めた時にも、同じでした。どうなるかわからないけれど、行かなきゃと思ったから訪れた。でもその行動をしたことで、人生を変えるような大きな節目となり、さらに次の道を指し示してくださっている。




インドに行ったら必ずいきたいと思っている場所があり、あても何もないですが、そこを目指して、流れるように旅をしてみたいと思います。



パリに移住する計画は、一旦保留。

パリには、いつだっていける。
しかも、もう住んだことがある、ということにも思い至る。



やったことのないことを、したい。



今、こうして新しく示されている道を、私が本当にやりたいと強烈に願っている「途上国でものづくりをする」という夢と運命を歩むべく、まずはインドに。行ってみようと思います。




お写真は、こう言ったことを振り返り、まとめ、内省し、ゆったりと自分に潜る時間を過ごした、マラケシュのle jardin secret。ここもリナさんに教えていただいた場所。こんなにも素晴らしい庭園がマラケシュにあるなんて!大好きなお気に入りの場所になりました。




つづく・・・


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