見出し画像

グルメの街リマでセビーチェ食べ比べ&ランキング

先月訪れていたペルーの首都、リマといえばグルメの街としてここ数年で世界規模でかなりの知名度をあげつつあります。その背景には超有名レストラン「Astrid y Gastón」のオーナーであり、ペルー料理の大使として認知されるスターシェフ、ガストン・アクリオ(Gastón Acurio) や、ラテンアメリカNo.1のレストランに選出された「Central」といった存在が欠かせません。海辺の都市ということで新鮮な魚介類が盛んなリマは、魚介類が好きな人にとってはまさに夢のようなシーフードパラダイス。

その中でも「セビーチェ」はペルー料理の代表格であり、私の大の大好物。さらには生の魚を刺身よりも薄く切ってマリネした「ティラディート」、さらには魚介のグリルからペルー風寿司、炒めたご飯と魚介の組み合わせが絶妙なアロス・コン・マリスコまで、日本人の口にあうメニューが目白押しです。

Astrid y GastónやCentralといったサービスもお値段も最高級のレストランもいつか訪れてみたいものですが、今回はよりリーズナブルな価格で新鮮で美味しいセビーチェを楽しめる店を、私の体験談を元にご紹介します。

まずは、リマでの超有名店といえば、ガストン・アクリオの「La Mar」。高級レストランではなく、「セビチェリア」としてのコンセプトを掲げた店で、一週間を通して日中のみの営業、そして一切予約は受け付けていません。ガストンの店とあり、地元リマ市民からも絶大な信頼を得ているようで、さらには世界中からグルメ通が押しかけることもあり、このレストランは常に大にぎわい。大人数グループで行くのであれば、開店前から並ぶ覚悟が必要です。1〜2人の場合は、運が良ければ開店後でもバーカウンターにすぐ座ることができるかもしれません。

ちなみにバーカウンターの場合、運が良ければカニやエビ、ホタテなど超新鮮な具材がストックされた氷の山の目の前に座ることができるかもしれません。私はこの席に通されたのですが、これらの素材を目にした瞬間、期待がさらに高まりました。食材のクオリティの高さが見るに明らかだったからです。

私が今回注文したのは、ceviche mixto(本記事冒頭の写真)。これがもう個人的には驚愕するほどの大正解で、日本人として魚介に親しい食文化の中で生きてきたにも関わらず、これまでにこれだけ新鮮で美味しい魚を食べたことがあっただろうか!?と大感動しました。唸るほど美味です。

その他、nigiri con salsa norteñaという、ペルー風ホタテ握り寿司を注文。こちらはお醤油はつけないで食べる完全なフュージョン寿司なのですが、ホタテの甘みが口いっぱいに広がり、さらにはシャリの硬さや握り具合も最高で、非常に美味しかったです。ガストン、本当に美味いものを分かってるなと思いました。彼は最近日本を訪れていた時も寿司から焼き鳥、とんかつにラーメンまであらゆる価格帯のグルメスポットを大量に発掘していたようなので、本当に日本食の最先端を理解している人なのでしょう。

画像1

© 2019 Hitomi Moro

結果、もうすでに書いてしまいますが、私の中でリマでセビーチェを食べるならLa Marがダントツです。ボリュームがなかなかあり、私はセビーチェと握り寿司でかなりお腹いっぱいだったのですが、隣の席のお兄さんが頼んでいたホタテのバターグリルの素晴らしい香りが未だに忘れられません。次こそは注文したい一品…

さて、次に私がオススメしたいレストランは、Barranco地区にあるIsolinaです。ここは私が泊まっていたホテルからすぐそばだったということもあり、私は気軽に入ることができたのですが、毎日ランチからディナーまでテーブル待ちの客の列が途絶えていませんでした。

このレストランに行く時の注意点をただ一つ。それは各メニューの量が半端なく大きいということです。各メニューが、基本的に2人以上でシェアすることを前提としたジャンボ大食いサイズなので、1人で行く場合やそこまで沢山食べれない場合は、小さめサイズを頼むことができます。接客もとても親切で、ペルーの食材がわからない場合も色々とアドバイスしてくれます。

私は、ここでもセビーチェを注文。セビーチェにはインカコーンとサツマイモがサイドについてくるのが定番なのですが、ここのセビーチェにはタコのフライが添えられていました。このフライがとっても美味でした。

画像3

© 2019 Hitomi Moro

そして肝心のセビーチェですが、これもまた素晴らしかった。La Marの素材の超新鮮さには少し劣るのですが、十分美味しく、絶妙なお味でした。セビーチェ以外のメニューも非常に美味しそうでした。また、ここで飲んだピスコカクテルが非常に美味しかったです。ピスコはかなり強いので、1杯カクテルを飲んだだけで毎回十分にほろ酔い状態になってしまいました。

画像3

© 2019 Hitomi Moro

そして、次にオススメなのが、同じくBarranco地区の「Canta Rana」。ここはシーフード専門レストランとしてかなり有名で、セビーチェからグリルまであらゆるシーフードを楽しむことができます。ここもIsolinaと同じくかなり賑わっているので、長く待たされる可能性もあるでしょう。

私が頼んだceviche especialには、定番のシーフードに加え、なんと山のような量の雲丹が乗ってきました。多分まるまる一匹分かそれ以上は乗っていたのではないでしょうか。

このレストランは、内装やサービスはどちらかといえば庶民的かつカジュアルですが、シーフードのクオリティはとても良いです。La MarやIsolinaに比べるとシンプルな食事ですが、メニューのバリエーションが広いので魚介類をがっつり食べたいという人にはオススメです。

結果、以上の3つのレストランはリマ滞在において、どれもオススメといえるレストランです。これらの3つに行けば、申し分ないのではないかと個人的には思います(もちろん他にもまだまだ素晴らしいレストランはあり、私も次回行ってみたいレストランがすでにいくつかあります)。ですが、この3つの中で、ただ一箇所に戻れるのであれば、絶対に「La Mar」です!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?