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ユニフォーム効果と仕事 #8



士業とスーツ

先日、公認会計士さんとか税理士さんとか、士業の女性や経営者の女性の方達が集まる飲み会に行った際に、
なぜ「士業」や金融機関の女性はスーツを着るのか、ジーパンたったらダメなのか、ということが話題になりました。

TPOをわきまえるとか、信頼を得るとかいうのは普通の答えだと思うんだけれど、

「型破りや異端児を『気取る』」ようでかえってカッコ悪いという“リスク”があるから。

という弁護士女子の言葉に弁護士らしい冷静で合理的な回答が一同の笑いを誘いました。

トイトレとユニフォーム効果

さて先日4月からの年少になる娘の制服の採寸に行きました。

いつも新しい服とかを嫌がるので、嫌がるかなと思ったら逆にノリノリ╰(*´︶`*)╯♡で喜んで試着していました。

その日から現れた驚くべき変化

今までトイレやパンツを嫌がってトイトレが、遅々として進まなかったのが、

「オネエチャンのお部屋(☜乳児ゾーンから幼児ゾーンへ)に行くから、おトイレでおしっこするの」となんと娘から言い出したではないですか!!W(`0`)W

これって制服によって自覚が生まれるという、このいわゆる「ユニフォーム効果」なのでは、と思ったわけです。

コスチューム効果とは、着ている服装が持つイメージ・期待に合わせて意識が変化するという効果であり、それが集団になるとユニフォーム効果として、さらに仲間意識ができたりするというような心理効果が現れる。

着ている服装の色彩的な心理効果も影響はあるが、大きく影響するのは「社会的な期待」であり、職業に応じた「制服」であれば、その制服を着用する職業人が社会に求められているであろう「あるべき姿」に合わせて行動を取ろうとするような効果である。

diveintomyself 心理学より

仕事での「らしい格好」とは

先程の仕事と服装の話に戻ると、
茶髪やジーパンの弁護士、ロン毛の公務員、、

「らしくない」格好をする人は、
「自分」そのものにアイデンティティーを持っていて、ユニフォーム効果、あるいはコスチューム効果なんかに頼らなくても、質の高い仕事をすると言う気概の表れかもしれない。

だからそれ自体は悪いことではないと思うし、むしろ見習うべきマインドセットだと思う。

でも「らしくない」格好をすることによってお手並み拝見とばかりに相手の期待値を無駄に上げてしまい、 100点の仕事をしていて普通、80点とかそれ以下になると、
たとえそれなりの仕事をしても「見かけだけの人」と辛口評価を下されてしまうかもしれない。

わざわざ評価ハードルを上げない、という戦略、至極、合理的であるように思えます。

文筆家の向田邦子さんはここぞと言うとき黒いスーツを着た

自分が機嫌よく働ける服装や髪型かどうか

ロングヘアがトレードマークの澤円さんは外見がもたらす影響について、このように書いています。

外見を変えることでもたらされるもの
服装や髪型などの外見やスタイルから良い状態に整えておくアプローチもあります。
自分が気に入った服を着るだけでも気分が上がるし、個性的な服装にすれば相手に与える印象を変えるとも簡単です。

澤円「メタ思考」p.232

私は弁護士の友人の考え方も澤円さんの考え方もどちらも賛同できるところがあります。
服装などにより気分を盛り上げる、つまりは自分がその身なりをして機嫌よく働けているかどうかを考える点ということは共通しています。
ただ型破りな外見になるのは、かなり上級者
まずは型にハマってから気分をアゲる
笑顔で制服を着る娘を見てそう思いました。

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