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地下鉄で起こった出来事から「子持ち様」「お妊婦様」を考える#46

今日は平和だと思っていた市営地下鉄で、びっくりするような出来事がありました。

地下鉄車内には、車椅子やベビーカーなどの乗客を想定して椅子がないスペースが設けられているのですが、そこに車いすの女性が乗ってきました。

年齢は50代位で体格が良く、特に付き添い人もいなく1人でした。  

すると、電車に乗るやいなや、椅子無しゾーンでスマホをいじっていた青年に大きな声で怒鳴り付けました。

「人の頭の上で、スマホしてるんじゃないよ。車椅子が乗ってきてんだ!!向こうに行きな」


すると、男性が、
「そんなルール、誰が決めた?」
そして、女性が、
「車椅子だからって、馬鹿にするなよ、馬鹿者。どんな育ちしてるのか親の顔が見たいよ。」

「あんたに親の顔とか言われる筋合いは無いね」

「何を言うんだい馬鹿馬鹿大馬鹿者」

こんなやりとりがずっと繰り広げられていました、、。

車内は満員電車と言うわけではなかったのですが、地下鉄東西線にしては混雑していて乗客が押し黙る中女性から発せられる大声が、車両中に聞こえていました。

こちらは小さな子供を連れているので「バカ」とか「アホ」とか聞こえてくる中、車両を変えたかったのですが、動くこともできず、この問答を聞かざるを得ませんでした。

電車から降りてから、夫とこの出来事について振り返っていたのですが、

車椅子の女性はきっと孤独な人なのではないかなぁと思います。

おそらくその方は、他所でも「弱者」を前面に出して、周りの人を困らせていたことがあるんじゃないかなぁと。

一方、若者もその場を立ち去ればいいのに、自分の正当性を主張したかったのか、余分なプライドに火がついてしまったのか、車いす女性の感情に火に油を注ぐようなことになってしまった。

いずれにせよ両者とも「幼児性」が高く感情に振り回されてしまっているから起こったことだと言えるでしょう。

うちの3歳の幼児も、意地を張って「振り上げた拳」を下げられず、ワーワー泣いていることがよくあります。

さて翻って考えるのが、「子持ち様」「お妊婦様」の問題です。これらの言葉はもちろん、そういう立場の人揶揄した言葉です。

つまるところ「煙たがられている」と言うことになりますが、車いすの女性との共通点は何でしょうか?

キーワードは「大義名分」です。

以前、Twitterで「夜道のおっさんの一人歩きは犬が大義名分」と言う言葉を見て笑ったことがありました。

夜道のおっさんを「危ないおっさんじゃない」と犬が「大義名分」として証明してくれているわけです。笑

車いすの人、子連れ、妊婦は「大義名分」がある。
「大義名分」の例は公共の乗り物で言うと優先座席を使える、などなど。

しかしその「大義名分」を我がモノ顔にしているのが大変うざったいということなんですよね。

イオンシネマの車椅子インフルエンサー炎上も卑近な事例ですね。この炎上の背景には、自分自身も苦しい思いをしているのに「大義名分」が無い人は、この世にあまりにも多いということではないでしょうか。

「子持ち様」
問題は長い間子供がいなかった私としてはこれはよくわかります。

私も独身の時、子持ちの人に仕事を押し付けられたうえ「あなたは自由な時間もお金もあっていいよね」とか言われ、モヤモヤしたことがありました。

しかし、「子持ち様」はそういう人に対して与えられる称号?であって、子供には「大人のように振る舞えずコントロールが効かない」という「大義名分」は存在するわけです。

しかしその「大義名分」を他人に迷惑かけようがお構いなし、ましてや、子供のいない人を馬鹿にする、と言うことになってくると「子持ち様」になってしまうと言うことです。

自分の行動や態度は鏡のように相手から帰ってきます。

「子持ち様」と言われないようにするには「大義名分」は正しく使い、感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思いました。


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