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CURVE TOURを終えて(1/4)

アルバムCURVEのリリースツアーが無事に終わりました。
本当にありがとうございました。

Photo by TOYOHIRO MATSUSHIMA

整理するのに時間がかかってしまいましたが、今の胸の内を書き留めておこうと思います。長くなりそうなので、4つに分けて。

昨年リリースしたシングル「Midnight Run」から約一年の制作期間を経てアルバム「CURVE」が完成しました。自分がこれまで見てきたもの、感じてきたこと、そして今表現したいこと、その全てを詰め込みました。精神も肉体もすり減らしながら、何個円形脱毛できんねんってくらいストレスかかってた笑 

自分の真骨頂はやはりライブにあると思っているので、どうしてもフルバンドでツアーがしたかった。吹き込んだ命たちをみんなに生で感じてほしかった。昨年のワンマンライブ「RUN」は渋谷WWWでの開催のみ。
あの日から地続きのように今回のアルバムやライブの構想はずっとあったので、それを持って全国を回ると決めていました。

少し生々しい話をします。
僕は事務所に所属しておらず、特定のスタッフやマネージャーもいない、レーベルもなし。インディペンデントでこれまでやってきましたが、当然一人だけではここまで来ることは出来ません。本当にたくさんの人に支えられて、やってこられました。
ですが、やはり現実問題、フリーのアーティストとして金銭面的にバンドメンバー8人~10人を引き連れて全国を廻るというのはかなりきつい。移動費と宿泊費だけでバカにならない。そこにリハーサル代、駐車場代、ケータリング代、など演奏費以外にかかる経費だけでもゾッとする金額です。やっぱ無理かなぁと半ば現実的なことを考え、フルバンドは東京だけにして、福岡、名古屋、大阪はミニマムセットで行くか。。。とも考えました。

けれどやはりこのCURVEの世界観を魅せるには、どうしてもどの会場でもフルバンドで行きたい!むしろそれ以外考えられない!自分の取り分がなくなったとしてもいいと腹を括り、本当にみんなにはたくさん我慢してもらったことや、わがままを聞いてもらいながら、協力があってこそ実現することができました。

そして迎えたツアー初日、9月15日。福岡。
生まれ故郷であり、小学校3年生から高校卒業まで福岡で過ごしたので、僕にとっては地元。そんな福岡でツアー初日を迎えられたのは本当に嬉しかった。
当日入りして、会場に機材や荷物を置いてからとりあえずラーメン。
リハを終え、本番までの時間はあまりなかったので、あっという間に開演。ツアーが始まった実感みたいなものがあまりなく、初めてCURVEの世界観を演奏する福岡初日は、なんだか夢の中にいるような不思議な感覚でした。
お客さんがとても集中して聞いてくれているのが伝わって、緊張感と自分の中に抱えていた重圧に時々押し潰されそうになる瞬間もありました。

演奏を終え、すぐに物販へ。この日は物販スタッフがいなかったので、バンドメンバーにも手伝ってもらいながら自分たちで物販しました。普段はなかなか演奏後に物販に立つことがないので、お客さん一人一人とお話したり、感想聞かせてもらえてとても嬉しかったです。

バンドでツアーをするのは初めてで、初日をどういうテンション感でやればいいのか、正直あまりわかっていませんでした。まだライブでやったことのないアルバムの新曲たちを初披露する初日。もちろん何度もリハーサルを重ね、練習はしているものの、ライブはまた別。初日ってこんなに緊張するのか、とステージ袖で思いました。
また移動日にバタバタしながら準備をし、あまり落ち着く時間もないままライブをするという心の余裕のなさも少し原因していたのか、ライブを終え打ち上げ場所に向かう途中悔しさだったり、言い表せないモヤモヤで苦しくなりました。バンドメンバーにこの気持ちを伝えるべきか、それとも自分の内に秘めておくべきか。答えが出ないまま、打ち上げ場所へ。
とりあえず初日お疲れ様!ということでワイワイ楽しく過ごしていました。
ただ僕はなんだか心ここに在らずという感じで、このままツアー乗り切れるのだろうか、勝手にネガティブな想像を膨らませ潰れそうになっていました。

しかし、このメンバーは今回のツアーだけでなく、これまでたくさん一緒にライブしてきた仲間。たくさん酒を交わし、いろんな話をしてきた仲間。正直にぶつかっても、きっと真剣に向き合ってくれるだろうと思い、楽しく飲んでいる雰囲気の中、意を決して「今日のライブどうだった?」と聞きました。
細かくは書きませんが、各々が感じたことをぶつけ合い、話をしました。ZINというソロのアーティストにサポートでついてくれているメンバーに、こうしてほしくない、そうすべきでなかった、ここが良くなかったなどを話すのは、僕には少しだけ勇気がいることで。
でも、ここまで愛を持って関わってくれるメンバーだからこそ、嘘なく真剣に向き合ってくれて、結果とても意味のある時間になったと感じています。あの時間がなかったら、今回のツアーは少なくとも、僕の中では違うものになっていた気がします。本当にメンバーには感謝しています。

居酒屋を出て、「初日からこれか〜〜ツアーっておもろ〜〜〜」ってなった。ぼんやり抱えていた“不安”は薄れ、これからどうなっていくんだろうという、興奮と少しの恐怖すら感じながら2軒目のBARで見事に爆散し、ツアー初日終了!!!

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