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子どもの運動能力が気になる親の方が感じてる違和感に応える

 石巻地域づくり助成金を活用して、「運動が苦手」「体の動かし方がわからない」小学生を対象に理学療法士などのリハビリ専門職が体を動かすコツを教えるイベント開催しています。

このイベントに来る子どもと親の背景

 実際にアンケートに答えてくれた方の回答です。
 ずっと、子どもに体の動かし方を伝えられず悩んでいました。体操教室などにも参加しましたが、個別に指導があるわけはなく、大人数のなかでこなして終わる形だったので、何が良くて何が不足しているか知る機会が欲しかった。

 というように、子どもが抱える課題や悩みに親として向き合ってはいるものの、子どもの体のことを適切に評価し、得意・不得意や苦手を克服する可能性があるのか、を適切に判断できる指導者と巡り合えなかったようです。

リハビリ専門職が体を評価すると何が見えるか

 もちろん、リハビリ専門職の私たちでも「わからない」ことは沢山あります。むしろ、毎日が勉強です。
 私たち、リハビリ専門職は「現状把握」から「苦手」や「不得意」という大きな要素を分解していきます。つまり、能力別(例えば、バランス能力なの?筋力なの?物品を扱う手の巧緻性なの?など)で見たり、能力を組み合わせて使えているか(体のバランスを保ちながらも物品を操作できるか?など)、それがどんな要素(関節ごとの動き、足運びなど)によってできないのかを細かく分解していきます。
 現状把握ができたら、どの動きが改善されれば、その動きや体が動かしやすくなるかを考えてアプローチします。単なる能力開発ではなく、運動や体を動かしなら無意識的な獲得を目指します。全体の動きを練習する前に、部分的な体の動かし方を指導したりと、部分から全体に波及させて練習します。
 できたことを褒めたり、一緒に喜んだり、すべてがうまく出来なくても、出来た部分をフォーカスして声がけします。

 さらに、ポテンシャルや可能性についても、ある程度の見通しや時間軸をもって親の方にはお伝えをしていきます。数日で変化する要素もあれば、積み重ねで変化する部分をお伝えし、どのような練習や指導が必要かアドバイスをします。

リハビリ専門職が個別指導することの満足度

 親からすると学校では教えてもらえないことが「専門職」から教えてもらえることは、機会としては少ないためかなり高評価です。10段階の満足度で調査したところ、すべての人が8点~10点と回答しています。

Hito Rehaでは、今回の助成金を活用して得られた調査をもとに、2023年の4月から週1回の習いごと(レッスン)として開催予定です。

石巻かほく記事掲載


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