見出し画像

「ひとに迷惑をかけるな」ではなく、『感謝』して『恩送り』できればいいんじゃない?

日曜日の「つながりという名の〝おくすり〟勉強会」から、もやもやと考えていることをアタマの中の整理のために言語化してみました。

市民ひとりひとりができることをやればいい

この勉強会で西さんが伝えたかったことは「ひとりのできることが、だれかのやくにたつ。それはちっぽけなことだっていい。できることをやればいい」それがひとつの「解」だと、私自身は感じました。超個人的には「社会的処方」の概念の浸透は必要だけど、それが「社会的処方」という活動の理解で終わるのでなく、「孤立」という問題を自分事にし、市民ひとりひとりが社会資源というジグソーパズルのピースのひとつになるという意識付け、自分や家族や以外に地域の資源を使わないと生きていけない日が来るという危機感はだれでも持つ必要がある。そしてこの意識付けや気付きは私たちの団体でも啓蒙していかなくてはいけないミッションなのだと改めて感じています。そして、その啓蒙と実践者の輩出、そしてネットワークの構築こそが、私や私たち団体の「できること」なのだろうと。

政府の「孤独・孤立」対策

昨年、政府は「内閣官房孤独・孤立対策担当室」を設置しました。日本では「孤独・孤立」が社会課題になっているということの証左でもあります。

しかし、「孤独・孤立対策」と言っても、当事者団体などの組織との連携が中心で、私たち市民ひとりができることについては具体的に論じられてはいません。
そう言った点で、広義の意味での政府の「孤独・孤立」政策と、狭義の意味合いでの市民の「孤独・孤立」政策とは別けて考えたほうがシンプルです。
自助・共助・互助だと言っている時点で、国が直接、助けてくれないということも、そろそろ私たち市民も気付くべきなのでしょう。

「なんちゃって専門家」が増えても…

フリマガを発行している中で「おひとりさまの専門家」という方にお話を伺うことがありました。「孤立」しない為にはどうしたらいいでしょうか?という問いに、「人とつながりましょう」「友達を作りましょう」「趣味を持ちましょう」と言われるばかりでした。
問題を抱えている人には、相応の背景や理由があるはずなのに、そこに触れて発言される方はたいへん少なく、どれも表面的な問題提起ばかりでとても残念な気持ちになったものです。引きこもっている人を無理矢理、引っ張り出すことが最適解ではないように、さまざまなケース、環境によって「つながり方」も、もちろん変わってくるはずなのです。

日曜の勉強会でも、西さんが伝えたかったことのひとつは、「思い込みで押し付けたり、やみくもにつなぐのではなく、ニーズを理解し、そのひとに合った場所(役割)をみつけていくこと」だと受け止めました。

何が言いたいかというと「なんちゃって専門家」が増えてもなんの意味もないってことです。昨日の記事にも書いたように、いち市民の超個人的な活動そのものに「リンクワーカー」といった肩書きは必要ないと感じています。
必要なのは、なんちゃって専門家や肩書きを持った人ではなく、寄り添い、一緒に課題解決の方法を考えてくれる人なのですよね。支援される方も「迷惑をかけたくない」ではなく、『感謝』して受け止めて、その感謝をだれかに『恩送り』できれば、つながりの波紋は大きく拡がっていくように思います。

なんとなく、共感できると思ったかたは、もう少し先まで読んでください。


おひとりさま検定試験(R)初級検定「つたえびと」3期生の募集を開始しました。

昨日から(2月7日)募集を開始している、おひとりさま検定試験(R) 初級検定「つたえびと」のテーマはズバリ〝理解〟です。

人はひとり一人違う!
そして、人は「ひとり」では生きてはいけないということ、生きづらさには「背景」があることをあたらためて知る、そして伝えられるようになることは、これからの〝個〟の時代には必要な知識になるはずです。

受講は無料、YouTube視聴が可能なら、どなたでも受講OKです。
受講希望の方は下記のページをごらんください。


よろしければサポートをご検討ください。いただいたサポートは取材や「ひとり」と「ひとり」をつなぐ活動に使わせていただきます♡ どうぞ、よろしくお願いいたします!