見出し画像

埼玉とわたし

彩の国、埼玉。

(もうダさいたまなんて言わない。

産まれは東北だが、育ちは埼玉のわたしにとって、この地は長年「なんもない土地」であった。
これだけ長い間世話になっているというのに、愛どころか興味関心すら湧いてこない体たらく。

他都道府県民の熱い郷土愛を目の当たりにするたびに、
ああ、良いなあ。『●●県と言えば●●!』みたいな、一言でその地を説明できる文化伝統その他自慢できるものがあって。
こちとら知名度微妙な十万石まんじゅうくらいしかない(失礼)からなあ。両親の故郷のほうがよっぽど愛を語れるよー。
などと、羨ましく思ったものだった。(この饅頭さえも生まれてこの方1、2度しか食べたことがない。

こちらの映画で一躍有名になってからも、そうそう!それそれー!(「与野はすっこんでろ!」のわかりみ大爆笑)などと埼玉ディスを自虐のように楽しんでおしまいであったが、
先日、とある方々のお話を訊いて、埼玉という土地を無性に知りたくなった。
一度ちゃんと調べてみようと地元周辺の資料館や博物館を回り、関連する本を読んでいると……。

…なんということでしょう。

生まれて初めて郷土愛のようなものが湧き上がってきたではありませんか。

あまりにも愛おしくなり、訪れたことのなかった埼玉県各所巡りを計画、そして実行するまでに至っている。
埼玉も広いんで、同じ県なのにちょっとしたプチ旅行になってるよ。

調べて実際に足を運ぶと、どんどんどんどん土地が好きになる。深掘りしたくなる。
埼玉すごいじゃんか!なんで今まで無関心で居られたのだろう。
確かに地味っちゃ地味なのかもしれないけど、宝の山だよ素晴らしい土地だよもうダさいたまなんて言わないよ絶対。

気が済むまで、しばらく休みの日は埼玉県内巡りになりそうだ。

サポート大歓迎です。 いただいたサポートは創作活動や情報アップに役立てます!よろしくお願いいたします!