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もし僕が20代だったら将来のために絶対にやること(20代のあなたにおすすめすること)

アインシュタインが「人類最大の発見は、複利である」といったという話が金融の宣伝文句としては、まことしやかに語り続けられています。
アインシュタインが実際に言った言葉は、
The most powerful force in the universe is compound interest.
のようで、このcompound interestを複利と訳せば、たしかに宇宙で最も強力な力は複利だとなりますが、アインシュタインがその意図で本当に言ったのかどうかは、もはや確認のしようがありません。
とはいえ、複利の力が偉大であることは疑いようがありません。

複利の力は偉大で、時間を味方につければ、資産が確実に増えていきます。この時間を味方につければというところがミソです。

人間は、というより、いかなるものにも、寿命があります。

歳を取ると、残り時間が少なくなっていきます。ある程度歳を取ると、もはや、時間を味方につけることができません。住宅ローンも、原則、完済が80歳まで。45歳の誕生日を越えたら、35年ローンが組めなくなります。

若いときに、まとまった額の余剰資金があるなら、「ある程度の金利がつく」金融商品に投資して、あとはほったらかしにしておくだけです。「ある程度の金利がつく」というのが大事なポイントです。
ほとんど金利がつかない定期預金にいれたところでたとえ複利でも大したことにはなりません。むしろ、インフレに向かっているなら、金利のつかない預金は、実質、資産を目減りさせるだけです。

以前も、お話しましたが、72の法則です。72を年利で割ると、複利で資産が2倍になる年数の近似値がでるというものです。

年利7.2%であれば、10年で倍になります。
1.072の10乗は、2.004231361654337です。約2倍ですね。
定期預金の金利としては、高いと言われているSBJ銀行(韓国のSHINHAN BANKの日本法人)でも5年定期で年利は0.5%です。72を0.5で割ると144。
144年で倍になります。若者でも、144年の残り時間がある人は(たとえ、医学の進歩で寿命が伸び続けたとしても)ほとんどいないでしょう。

日本では、金利や金融商品の運用益には、毎年金利に税金がかかりますので、実際の年利は、0.398%になります。ということは、181年。医学が進歩しても、自分の貯金が2倍になることを生きて見られる人はいなさそうです。

ある程度の高い年利であっても、毎年配当されてしまうと毎年税金がかかります。そこで、オフショアファンドのように配当がされず、自動的に再投資がされるようなファンドに投資をすれば、最後に精算するまでは税金が発生せず、運用期間中は全額複利で運用が可能です。

オフショアファンドのベースは、ドル、ユーロ、ポンドなどの円以外の基軸通貨ベースになりますが、国際分散投資のひとつとしては、むしろ、好都合です。

若者の多くは、まとまった余剰資金がないかもしれません。
余剰資金がないということは、外貨ベースで投資する際には、為替リスク回避の点で好都合です。もちろん、まとまった資金を一括投資した方が複利のメリットを最大限享受できるのは間違いないので、まとまった資金があるのに、一括投資を辞める必要はありませんが、一括投資という選択肢がない場合には、毎月外貨ベースの定額積立にすることで、ドルコスト平均法ほどではないにせよ、ある程度、為替コストの平均化を行えます。

若者でも可能な額で積立を行った場合のシミュレーションをしてみましょう。

例えば、月300ドル、最初の投資から12ヶ月ごとに自動再投資で年利7%の複利だとします。

1年目の投資金額は12ヶ月で3600ドルですが、。初月に投資した300ドルに対しては、まるまる7%の利回りがつきますが、12ヶ月目に投資した300ドルに対しては、1ヶ月分の利回りしかつかないので、平均すると約6.5ヶ月分の年利しかつきません。実質3.792%。3736.50ドル。

10年後 投資金額36,000ドルに対して51624.60ドル。43.462%。
20年後 投資金額72,000ドルに対して153,177.72ドル。112.747%。

新車の軽自動車を3年ローンで買うより安い額のたった300ドル(今日のレートで32,000円)の積み立てをするだけで、20年後には、税引前で153,177.72ドル(今日のレートで16,378,527円)が残ります。

大卒で毎月500ドルで始めるなら、42歳のときには、255,296.96ドル(今日のレートで27,297,627円)残ります。42歳になるまでに、流石にこれしか投資していないことはないと思うので、他の資産の他に、2700万円というのは、悪くない額だと思います。

もう少しダウンサイドのリスク(資産が目減りするリスク)が許容できるのであれば、アッパーサイドはもっと狙えると思いますが、どこまでのリスクを許容するかは、その人次第なので、ご自分で判断を。

ちなみに僕の場合には、当時は、まだ、オフショアファンドが気軽に買える時代ではなかったので、毎月株を定額で買い続けるという、もう少しリスクテイクする方法をとっていましたが、大卒でサラリーマンになった歳から始めて、月あたり10万円くらいで30歳くらいまでやっていたので、30歳時点では、積立の成果だけで2,000万円くらいにはなってました。他の貯金とかと合わせると3000〜4000万円くらいの現金が手元にできたので、当時、非常に助かった覚えがあります。

今は気軽にオフショアの口座を開いて、オフショアファンドが買える時代。20代の方には、貯金よりは、オフショアファンドへの積立をはじめることを心からおすすめします。

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