髪切りガチャ(天パの悩み)

みなさんはどのような頻度でどのくらいの価格帯の美容室に行っているだろうか。
おそらく僕は26代都内に住む男としてはマイノリティーだ。普通は1、2ヶ月に一回程5000円くらいかけて髪型を維持しているのではないか。僕はここ3年、2ヶ月に一回カット1300円の床屋に通っている。
だが、ただ安いから通っている訳ではない。しっかりとした理由がある。僕の髪質は結構な天然パーマだ、それを専門にしている美容師が果たして日本にどのくらいいるだろうか。天然パーマは劣性遺伝らしく、それ専門に修行をしたとしてもそこまでの需要はないだろう。(探してはないのでおそらくあるとは思う。) ただでさえ、都内の美容室は激戦区だ。下手をするとコンビニ並みに立ち並ぶストリートも存在する。そんな激戦区で客を勝ち取る為には天パの相手ばかりしていられない。
そんな僕も美容室に通っていた時代はある。ただ、僕の髪を捌けた達人は片手で数えられる程もいない。途中までは、いい感じかもと思うがそんな期待も裏腹に終わってみればいつも同じ髪型になっている。僕がしたどんなオーダーもすり抜け一つのゴールに辿り着く。そんな経験を踏まえてたどり着いたのが安めのカットに行く事だ。大体そう行ったお店は回転率が命。捌いてなんぼの商売だ。試行回数は下手したら美容師の10倍はあるだろう。僕の通う床屋には僕の髪クセを見抜く達人さえ存在した。だからここ3年ここに身を預けている。
ここでようやく髪切りガチャというタイトルを説明しよう。僕の行く店は4人の髪切り師で店を回している。そして指名等もない。毎回中に入ってみないとどの人に切られるのかわからない。そんな中、僕の認めた達人を引ける確率は25%となる。余程運がよくなければ他の人に当たる。その人に当たらなかったら引き返せば良いと思うかもしれないが、中に入ってから引き返すような真似はしたくない。最悪坊主にするという覚悟のもと、この博打は成り立っているのだ。
そんな訳で今はここに身を預けている。髪を切りに行った際はレポートを書こうと思う。

ありがとうございました。

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